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アネット, アッシュ enter the scene
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アネット
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それでね、ここはこの定理を使えばいいの。 ほら、計算してみて!
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アッシュ
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……なるほど! ようやくわかりました。 そういうことだったんですね……!
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アネット
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ね? わかると楽しいでしょ?
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アッシュ
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はい! ……やっぱり君はすごいですね。 僕が何を聞いても、答えてくれるし。
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アッシュ
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どうしてそんなに博学なんですか? 勉強ができて、羨ましいです。
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アネット
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どうして、かあ……あたしには、 どうしても勉強が必要だったからかな。
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アッシュ
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必要……?
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アネット
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あたしの父さん、 王様に仕える騎士だったのね。だけど……
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アネット
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ある日を境に、いなくなっちゃって。 あたしにも母さんにも、何にも言わずに。
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アッシュ
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……それは、悲しいですよね。 急に家族がいなくなるのは……つらいです。
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アネット
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あ、でもね、父さんの行き先は 何となく想像できたの。
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アネット
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敬虔な信者だった父さんが行くとしたら、 きっとこのガルグ=マクだって。
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アッシュ
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えっ、ここに?
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アネット
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だから何が何でも士官学校に入りたくて。 父さんを捜すために、ね。
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アネット
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でも、士官学校に入るためのお金なんて そう簡単には用意できないし……
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アネット
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だから、まず王都の魔道学院に入ったのね。 士官学校に入る近道だから。
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アネット
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そこで、修道院へ推薦してもらえるように いっぱい勉強したんだ、あたし。
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アッシュ
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……君にとっては、運命を切り拓くための 手段が、勉強だったんですね。
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アネット
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う、運命だなんて、そんな大仰な言い方を されちゃうと、ちょっと恥ずかしいかも……
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アネット
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でも今は、それだけじゃないよ。 大事な仲間もたくさんできたからね。
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アネット
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みんなの役に立てるように、 もっともっと頑張らなくっちゃって思うの。
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アッシュ
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アネットは、とっても努力家なんですね。 本当に、尊敬します。
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アッシュ
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僕も誰かの役に立てるように、 頑張らなくっちゃなあ……。