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レア
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……空の上にいる母と、話していました。
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レア
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こうして一命をとりとめたことを、
果たして喜んで良いのか、と……。
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レア
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私のあの姿を見ても、
あなたはそう言ってくれるのですか……?
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レア
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ありがとう……。あなたのその言葉だけで、
救われたような心地です。
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レア
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ベレト……、
フォドラの未来は、あなたに委ねます。
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レア
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あなたが新たな指導者として立つことを、
皆も望んでいることでしょう。
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レア
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私にはもう、
人々を導く資格などありません。
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レア
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私は、フォドラの平穏を守るためとはいえ、
偽りの歴史を語り、信徒を欺いてきました。
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レア
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そのうえ、母に会いたいという個人的な
願望のために大司教の地位を利用した……。
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レア
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こうした私の愚かな行いが、先の戦争に
繋がったのだとすれば、私は……
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レア
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私は、生きていても良いのでしょうか。
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レア
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ベレト、あなたに過酷な運命を
強いたのも、私なのですよ……?
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レア
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大きな手……いつの間にか、
こんなにも逞しくなっていたなんて……
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レア
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時のよすがが私の下にあなたを手繰り寄せ、
運命があなたと私を結びつけた。
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レア
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私が、あなたを教師として迎え、
あなたがそれに応えてくれた時から……
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レア
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この結末は、決まっていたのでしょう。
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レア
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いえ……このような言い方は、
あなたに失礼ですね。
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レア
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ええ、あなた自身が下した数多の決断が、
今という時を形作っているのですから。
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レア
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本当に、感謝しています。
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レア
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赤き谷の惨劇以来、
私は孤独の中で生きてきました。
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レア
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その孤独を埋めたくて……
神祖復活という忌避に手を染めてしまった。
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レア
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私は、あなたに神祖となってほしかった。
お母様に、抱き締めてほしかった。
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レア
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ですが、もういいのです。
あなたさえ、側にいてくれるのなら……。
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レア
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ベレト、これを……
この指輪を、受け取ってくれますか。
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レア
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私と、これからの生涯を、
共に歩んでほしいのです……。
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レア
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ベレト、
あなたも指輪を……?
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レア
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嬉しい……。
こんなにも幸福な日が訪れるなんて。
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レア
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これも、神祖ソティスの……
お母様のお導きなのでしょうか。
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レア
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あなたがフォドラの新たな指導者として、
安寧の世の永続を望むならば……。
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レア
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私も、この命が続く限り、
あなたの治世を支える覚悟です。
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レア
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この先どんな困難が待ち受けていようとも、
私たちの絆が……いえ、愛があれば……
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レア
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必ず、乗り越えられると信じています。
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レア
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私たちの愛で、
フォドラの未来を、光あるものに……