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メルセデス
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あら、お茶請けがなかったわね~。
何か作ってこようかしら~?
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メルセデス
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あらあら、服が汚れてるわよ~?
今、拭いてあげるわね。
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メルセデス
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何のって、お茶を出していただけだけど?
いけなかったかしら~。
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フェリクス
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お前は俺の何だ、母親か何かか。
構うな、鬱陶しい。
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メルセデス
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あ……ご、ごめんなさい。
そうよね。流石に失礼だったわよね。
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メルセデス
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あなたって、私の弟に
何となく似てるから、つい……。
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フェリクス
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お前の弟というのはイエリッツァ先生の……
いや、死神騎士のことか。
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メルセデス
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死神騎士やイエリッツァ先生って言うより、
私の弟のエミールに似ているの。
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メルセデス
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そうよ~、エミールって言うんだけど。
父親は違うけれど、同じお家で育ったわ~。
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メルセデス
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8つか9つの頃までは一緒だったのだけど、
それからは会えていなくって……。
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フェリクス
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悪いが、俺は「エミール」ではない。
当然ながら、お前の弟でもない。
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フェリクス
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チッ……うんざりだ。
他の誰かと重ねられるのは。
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メルセデス
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その……ごめんなさい。
……私、もう行くわね~。
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メルセデス
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……あ、お茶のお代わりはここにあるわ~。
よかったら、飲んでちょうだい。
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フェリクス
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……俺は、俺だ。
誰に何を言われようと、他の誰でもない。