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ハピ
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うっひゃー!
降られたー……ひっどい通り雨じゃん。
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ハピ
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うう……っくしゅ!
困ったなあ。
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リンハルト
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あれ、ハピ?
濡れ鼠だね。あ、この布、使いなよ。
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リンハルト
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ほら、突っ立ってたら風邪引くよ?
紅茶でも淹れてくるからさ。
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リンハルト
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いやあ、雨の日に紅茶なんて
久しぶりな気がするよ。悪くはないね。
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ハピ
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雨とか関係あるの?
ハピはお茶自体そんなしないけど。
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リンハルト
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本を読みたくならない? 雨だと。
まあ雨じゃなくても読むかも。
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リンハルト
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で、読書してると、本に夢中になって
紅茶が冷めちゃうからねえ。
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リンハルト
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淹れる意味がないというか……
だから、雨の日の紅茶が久しぶりなんだよ。
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ハピ
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ふーん……。
あ、ありがとね、紅茶。
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ハピ
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それから髪とかも拭けたし。
めっちゃ意外だったけど。
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ハピ
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何って、キミじゃん。
なんか態度違い過ぎない?
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ハピ
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いつもメンドくさそうにしててさ、
ハピには近寄りもしないし。
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リンハルト
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いきなり戦いになりでもしたら、
邪魔になるよ。だから距離を取らないと。
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ハピ
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戦いって?
ハピがため息つくかもって思ってんの?
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ハピ
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リンもやっぱそういう……
あれ? じゃあ結局、何で違うの?
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リンハルト
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違うって、何が?
君、もう少し言葉を足せないかなあ。
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ハピ
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だーかーらー、何でそんな優しくすんの。
拭かせてくれたり、お茶くれたりさ。
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ハピ
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ハピが食堂に入ってきた時、他の子なんか
目も合わせないで、さーって離れてったよ?
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リンハルト
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だからなんだけど……。世を儚んだ君が
ため息をつくかもしれないよね?
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リンハルト
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そんなことになったら大惨事だよ。
防ぐためなら、この程度何でもないって。
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ハピ
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あ、そう。
つまり自分のためってわけね。
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ハピ
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やたら世話を焼くし、手際も良いし、
思ってたキミと違ってビックリしちゃった。
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リンハルト
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ま、びっくりするのは自由だけどね。
僕が君の想像に従う必要もないわけで。
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リンハルト
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もちろん君が僕の危険な予想に従って、
ため息をつきそうになる必要もないよ。
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ハピ
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何言ってるかよくわからないけど……
変わってるね、キミ。