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ヒューベルト
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西……ブリギットの方角を、
見ているのですかな、ペトラ殿。
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ペトラ
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はい、そうです。
わたし、時折、懐郷の想い、浮かびます。
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ペトラ
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まだ、戻る予定、ありません。
しかし、ブリギット、遠く、感じる、です。
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ヒューベルト
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確かに、かなりの距離がありますからな。
海を越えねばなりませんし。
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ヒューベルト
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それ以上に、軽々しく帰れない状況が、
故郷を遠くに感じさせるのやもしれません。
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ペトラ
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それ、ある、思います。
わたし、まだ、帰れません。
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ペトラ
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わたし、ブリギット、戻る……その時、
新たな王、なり、治めるため、です。
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ペトラ
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帝国との関係、良くし、
ブリギット、属国、脱する、望みます。
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ペトラ
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戦争、終わらせ、力、示す……
そして、帝国との関係、良くします。
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ヒューベルト
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貴殿なら、必ずや実現できるでしょう。
エーデルガルト様ほどではありませんが……
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ヒューベルト
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貴殿も立派な王になるだけの才覚を、
持っていると思いますよ。
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ペトラ
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わたし、『エーデルガルト様ほどでは』、
ない、ありませんか。
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ヒューベルト
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もちろんですとも。
貴殿の優秀さはまったく否定しません。
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ヒューベルト
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仮に、帰国した貴殿が帝国に対して
再び叛旗を翻したとしても……
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ヒューベルト
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我が主なら完膚なきまでに叩き潰せること、
疑うべくもありませんからな。
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ペトラ
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それ、才覚の差、違います。
国力の差、わたし、思います、が。
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ペトラ
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歴史、もし、ありません。
わたしとエーデルガルト様の差、歴然です。
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ペトラ
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しかし、わたし、負けませんから。
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ヒューベルト
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くくく……面白いですな。
それが大言壮語でないことを願いましょう。