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イグナーツ
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お暇そうですね!
ちょっとボクと一緒に来てくれますか!
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イグナーツ
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そういうことじゃないんです。
まあ、いいから、いいから……。
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イグナーツ
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………………。
あ、ここからは、目を閉じてくれますか?
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イグナーツ
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ボクが手を引きますから、
ゆっくり、ゆっくり……
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イグナーツ
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……もう、いいですよ。
マリアンヌさん、目を開けてください。
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イグナーツ
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さっき、みんなとこの夕焼けを見てて、
マリアンヌさんにも見せたいなって……
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イグナーツ
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だって、君はいつも下を向いてるから、
景色なんてちっとも見てないでしょう?
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イグナーツ
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景色というのは、季節や時間、天候、
それに時代によっても変わってしまいます。
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イグナーツ
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だからこの景色も、今だけの景色です。
見ておかないと、もったいないですよ!
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マリアンヌ
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はい……それはそう思います……。
でも、私と一緒に見る必要は……
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イグナーツ
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だって、一緒に見たかったんです!
綺麗な景色を見た時間を共有したいんです。
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マリアンヌ
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でも私……折角、見せてもらっても……
気の利いた言葉も出てきませんし……
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イグナーツ
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ボクだって、この美しさを
言葉では表せませんよ?
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イグナーツ
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いいんです、無理に言葉にしなくても。
この景色にただ浸りましょうよ。
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イグナーツ
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ただ眺めて記憶に残すんです。それだけで
良い思い出になりますから。ついでに……
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イグナーツ
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この景色を見た時、隣りにはボクがいたって
ことも覚えていてくれると嬉しいですけど。