link
ローレンツ
volume_up
その腰に帯びている剣……。
貴女はどこで手に入れたのですか。
link
カトリーヌ
volume_up
……気に入らない物言いだね。
アタシがどっかでくすねたとでも?
link
ローレンツ
volume_up
いえ……ですが、英雄の遺産は十傑の嫡流に
代々受け継がれるべきもののはず。
link
ローレンツ
volume_up
カトリーヌさん、貴女は何者なのです。
もしや名門貴族のご出身なのでは?
link
カトリーヌ
volume_up
何でそんなことを気にするのさ。
アタシがどこの出だろうと関係ないだろう。
link
カトリーヌ
volume_up
アタシがどこぞの馬の骨だったとして、
紋章も遺産もなくても、アタシはアタシだ。
link
カトリーヌ
volume_up
生まれや経歴に意味がないとは言わないが、
大切なのは意志と生き様だと思うね。
link
カトリーヌ
volume_up
それとも何? アタシが名家の生まれなら、
アンタの対応は変わるのか?
link
ローレンツ
volume_up
……見る目は変わります。
名家の貴族であれば、しかるべき応対を。
link
カトリーヌ
volume_up
器が小さいねえ、アンタ。
いろんなもんに縛られてばっかりじゃん。
link
ローレンツ
volume_up
ですが、貴族と平民は同じではない。
選ばれた者にこそできることがあります。
link
カトリーヌ
volume_up
それは本当に貴族にしかできないのか?
平民にも優れた人間はいるだろ。
link
カトリーヌ
volume_up
アンタは身分や家柄にこだわるあまり、
人そのものが見えていないようだ。
link
カトリーヌ
volume_up
もしアタシが名家の出だとしても、
アンタとはまず付き合わないよ。