蒼月の章
受注可能: Until 薔薇色の大河
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ローレンツ
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カトリーヌさん。 少々時間をいただけますか?
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カトリーヌ
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なんだ、ローレンツか。 アタシに何か用?
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ローレンツ
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その腰に帯びている剣……。 貴女はどこで手に入れたのですか。
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カトリーヌ
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……気に入らない物言いだね。 アタシがどっかでくすねたとでも?
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ローレンツ
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いえ……ですが、英雄の遺産は十傑の嫡流に 代々受け継がれるべきもののはず。
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ローレンツ
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カトリーヌさん、貴女は何者なのです。 もしや名門貴族のご出身なのでは?
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カトリーヌ
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何でそんなことを気にするのさ。 アタシがどこの出だろうと関係ないだろう。
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ローレンツ
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ですが……。
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カトリーヌ
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アタシがどこぞの馬の骨だったとして、 紋章も遺産もなくても、アタシはアタシだ。
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カトリーヌ
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生まれや経歴に意味がないとは言わないが、 大切なのは意志と生き様だと思うね。
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カトリーヌ
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それとも何? アタシが名家の生まれなら、 アンタの対応は変わるのか?
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ローレンツ
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……見る目は変わります。 名家の貴族であれば、しかるべき応対を。
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カトリーヌ
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器が小さいねえ、アンタ。 いろんなもんに縛られてばっかりじゃん。
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ローレンツ
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ですが、貴族と平民は同じではない。 選ばれた者にこそできることがあります。
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カトリーヌ
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それは本当に貴族にしかできないのか? 平民にも優れた人間はいるだろ。
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ローレンツ
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そういうことを言っているのでは……。
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カトリーヌ
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アンタは身分や家柄にこだわるあまり、 人そのものが見えていないようだ。
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カトリーヌ
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もしアタシが名家の出だとしても、 アンタとはまず付き合わないよ。
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ローレンツ
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くっ……。