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イングリット
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……もう夜か。 よし、今日はこれくらいにしようかしら。
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メルセデス
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訓練お疲れ様、イングリット。 良かったら、これで汗を拭いて。
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イングリット
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! メルセデス、いつからそこに……。 あ、その……ありがとうございます。
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メルセデス
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ふふ、どういたしまして。 実はさっきからずっと見ていたのよ~。
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イングリット
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そうだったのですね……すみません。 集中していて、まるで気づきませんでした。
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イングリット
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しかし、どうしたのです、メルセデス。 私など眺めても、楽しいことなど……
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メルセデス
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あら、そんなことはないわ。あなたの訓練の 様子に、つい見とれてしまったのよ~。
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メルセデス
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かっこよくて、憧れちゃうな~って。 私、体を動かすの得意じゃないから。
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イングリット
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憧れ……い、いえ、 この程度、たいしたものではありません。
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イングリット
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その……メルセデス。 私こそ、あなたに憧れているのです。
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メルセデス
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まあ、私に? それは嬉しいわね~。どうして?
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イングリット
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その、ですね……メルセデスはとても 可愛いというか、女性らしいというか……
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イングリット
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この布切れ一つでさえ、 良い香りがするなんて、すごい……。
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メルセデス
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あら~、その香水、お気に入りなの。 あなたも気に入ってくれたのなら嬉しいわ。
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イングリット
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布に香水をかけるという発想がある時点で、 違う世界の女性に見えます……。
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メルセデス
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あらあら、今度私の部屋に来てくれたら、 香水くらい分けてあげるわよ~。
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メルセデス
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そうだ、その時にはお茶でも飲みながら、 いろいろとお喋りしましょ?
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イングリット
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ええ、もちろん。 是非、お邪魔させてください。
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イングリット
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ふふっ……しかし友人との茶会など、 私には縁がないと思っていました。
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メルセデス
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あらあら~。じゃあ、これからは 暇を見て開くことにしましょうか。
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イングリット
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ああ、いえ。 そこまで気を遣ってもらわなくても!
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メルセデス
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いいのよ~。縁がないなんて言っていたら、 いつまでも縁遠いままでしょう?
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イングリット
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……そうですね。 ふふ、では、お言葉に甘えるとしましょう。