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ツィリル, シャミア enter the scene
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シャミア
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ツィリル、心して聞け。 大事な話だ。
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シャミア
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君は、射手として更に上を目指すか?
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ツィリル
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更に上? もっと上手くはなりたいですけど。
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シャミア
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ならば、これからは違う人に師事しろ。
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ツィリル
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え? 違う人って……
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シャミア
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私以外の誰かに教えを乞え、 と言っている。
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ツィリル
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何で……ボク、何かシャミアさんに 嫌われるようなことしたでしょうか。
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シャミア
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いや、していない。
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ツィリル
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じゃあ、どうして……!
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シャミア
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簡単だ。 私には、もう君に教えられることはない。
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ツィリル
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そんなことは……!
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シャミア
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あるんだ。 君と私とでは、戦い方の本質が違う。
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シャミア
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私の弓は、狙撃の弓だ。 一つ所に留まり、一発必中で敵を射る。
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シャミア
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対して、君の弓は遊撃の弓だ。 動き回りながらの連射に向く。
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ツィリル
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狙撃と遊撃……?
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シャミア
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そうだ。 腕を上げるにつれ、君の本質が見えてきた。
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シャミア
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基本はすべて教えたぞ。 これより上を目指すなら……
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シャミア
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君は自分と同じ本質を持つ者に 教えを乞うべきだ、ツィリル。
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ツィリル
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………………。
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ツィリル
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……嫌だ。 ボクの師は、シャミアさんだけでいい。
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ツィリル
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本質とか、よくわからないけど、 他の人には教えてもらいたくないです。
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シャミア
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だが、それではこれ以上の上達は……
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ツィリル
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ボクは、シャミアさんがいいんです! シャミアさんじゃなきゃ嫌なんです!
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ツィリル
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だから、これからも、ずっと、ずっと……!
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シャミア
………………。
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ツィリル
………………。
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シャミア
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わかった。この話は、なしだ。 君の気持ち、私も嬉しく思う。
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シャミア
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だからそんなに頬を染めるな。 私も赤くなる。
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ツィリル
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……はい。