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ディミトリ
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……そんなことを聞いて何になる。
それよりも、今は……
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ディミトリ
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……気づかないのか。
鼻をつく、薄汚い鼠の臭いに。
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ディミトリ
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ここにも、人のいた痕跡がある。
おおかた宝物に釣られて湧いた賊だろう。
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ディミトリ
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……大修道院が陥落して以来、
この辺りの秩序は無に帰した。
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ディミトリ
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お前も、ここに来るまでに
ガルグ=マクの街の様子を見たはずだ。
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ディミトリ
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卑劣な賊が蔓延り、
勝手な略奪を続けている……。
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ディミトリ
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どこかで誰かが断たねばならない。
強者が弱者を踏みにじる、負の連鎖を。
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ディミトリ
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……ああ。それとも、お前も……
「奴ら」の行いを肯定しようというのか?
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ディミトリ
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略奪と殺戮を正当化する、
人の皮を被った畜生どもの行いを……!
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ディミトリ
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許さない……殺さねばならない。
奪われた者と同じ痛みを、味わわせてやる。
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ディミトリ
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たとえ、同じ畜生に堕ちたとしても。
……俺は、「彼ら」にそう誓った。
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ギルベルト
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そうか、ご苦労だったな。
やはり、大修道院か。……行くぞ。