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ディミトリ
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たとえどれほど無念であっても、
彼らは復讐を望むことさえできない。
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ディミトリ
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生き残った者が、彼らの意志を……
無念と憎悪とを、背負わねばならない。
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ディミトリ
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……いつか言ったな。
それが、俺のなすべきことだ、と。
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ディミトリ
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まさか、彼らのためにも前に進め、などと
ふざけた台詞を吐くつもりか?
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ディミトリ
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無念の中で死んでいった者たちは、
誰も……そんなことを望みはしない。
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ディミトリ
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どうしたら彼らの嘆きは止む?
どうしたら……俺は、彼らを救ってやれる?
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ディミトリ
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9年前のあの日から……俺はずっと、
彼らに報いるためだけに生きてきた。
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ディミトリ
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士官学校での日々も、すべては復讐を果たし
彼らの無念を晴らすためのものだった。
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ディミトリ
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なら……俺は、誰のために……
何のために、生きていけばいい……。
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ディミトリ
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……ロドリグも、そう言っていたな。
だが……そんな生き方が……
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ディミトリ
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本当に……そんな生き方が許されるのか?
人殺しの化け物に成り下がった俺に……。
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ディミトリ
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あの日、生き残ってしまった俺にも……
自分のために生きる権利が、あるのか……?