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ディミトリ
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いや、少し……
片づけなければならない問題があってな。
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ディミトリ
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お前はアリアンロッドを知っているか?
“白銀の乙女”の異名を取る要塞だ。
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ディミトリ
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確かに、いつか話したような気もするな。
王国一の堅牢さを誇る城塞都市だ、と。
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ディミトリ
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……そうだったか? アリアンロッドは、
王国一の堅牢さを誇る城塞都市なんだが……
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ディミトリ
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かつてアリアンロッドの周辺を任せていた
ローベ伯が帝国方に回ったことで……
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ディミトリ
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今、各地の領主は、東部諸侯の呼びかけで
次々と帝国から離反しているが……
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ディミトリ
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帝国も、対王国戦線の要衝である
あの城塞を手放すつもりはないのだろう。
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ディミトリ
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……アリアンロッドを奪還しない限り、
王国は常に急所を狙われた状態だ。
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ディミトリ
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近いうちに攻略しなくては、と、
敵軍の動静を探らせてはいたんだが……
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ディミトリ
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ああ……アリアンロッドに向け、
帝都を出立した軍勢を確認した。
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ディミトリ
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これが第二陣、三陣と続けば、
アリアンロッド奪還の難易度がはね上がる。
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ディミトリ
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だが俺たちは俺たちでやることがあるし……
いつ兵を向けたものかと考えあぐねていた。
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ディミトリ
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すぐ……? ……はは、流石だな。
お前の答えはいつでも気持ちが良い。
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ディミトリ
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よし。ならば早速、皆を集めよう。
出兵に向け、軍議を始める。
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ディミトリ
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はは、流石に、話が急すぎたな。
お前の都合もあるだろう、悪かった。
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ディミトリ
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だが、早めに手を打っておきたいところでは
あるし……できれば指揮はお前に頼みたい。
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ディミトリ
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もし心が変わった時には、
また俺に声をかけてほしい。