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セテス
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いい加減に聞き分けてくれ、フレン。
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フレン
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だって、ロディ海岸に行くのでしょう?
わたくしだって、行きたいですもの!
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セテス
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私は何も墓参りに行くのではない。
教団の任務として、戦いに行くのだ。
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セテス
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お前が一緒では、心配で戦いに集中できん。
おとなしく留守番をしておいてくれ。
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フレン
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……あら、先生!
ちょうどいいところに!
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フレン
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今、ここに先生がいらっしゃったのは、
偶然ではなく、運命……! ですわよ?
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フレン
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またまた、そんなこと仰らないで?
ちょこっと、お願いがあるだけですのよ?
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フレン
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これから、お兄様は、とっても危険な
任務に向かわれるのですけれど……
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セテス
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ああ。西方教会の連中が、教団の聖地を
勝手に占拠しようとしているらしいのだ。
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セテス
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新たな司教を立てたはいいが、それに
反発する一派が過激になってしまってな。
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セテス
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今や西方教会は、思想を異にするばかりか、
捨て置けぬ危険な存在に成り下がってな。
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セテス
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あの地には聖遺物も保管されている。
それを奪われては厄介なことになる。
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フレン
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わたくしだって教団のお役に立ちたいし、
お兄様のことも心配ですし……
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フレン
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一緒に行きたいって申し上げてますのに、
頑として許してくださらないの。
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フレン
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そ・こ・で、なのですが。この任務、
先生もご一緒していただけなくって?
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フレン
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先生がわたくしの近くにいてくださるなら、
お兄様も安心しますでしょ?
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セテス
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確かに……君が来てくれるなら、
私としても助かるが……。
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フレン
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ね、先生!
是非、ご同行をお願いいたしますわ!
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フレン
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嬉しい!
では早速、出発しましょう!
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フレン
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ま! では早く用事を済ましてらして。
そうすれば一緒に行けますでしょ?
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セテス
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出発までには、まだ少しある。もし都合が
つくようなら私に声をかけてくれ。