ベルナデッタ & フェリクス Ｂ

フェリクス
おい。

ベルナデッタ
！　ひゃあい！　なななな何でしょう。 あ、あたし、何かご迷惑をかけましたか。

ベルナデッタ
い、いいえ、そうです！　そうですよね！ あたしなんか目に入るだけで迷惑ですよね！

フェリクス
誰もそんなことは言っていない。

フェリクス
チッ……そんなに迷惑か、俺は。

ベルナデッタ
はい！　迷惑です！　 じゃなかった、ええと、迷惑、あいや……

フェリクス
もういい。以前、俺の剣を叩き落としながら 背後を取ったことがあっただろう。

フェリクス
もう一度、あの技を見せてみろ。

ベルナデッタ
！？ あたしが、フェリクスさんの剣を？

ベルナデッタ
………………。

ベルナデッタ
………………。

ベルナデッタ
何です、それ？

ベルナデッタ
やだなあ、そんなことできるわけ ないじゃないですか。あははは。

フェリクス
いや、間違いではない。 この目で確かに見た。

フェリクス
まさか、覚えていないのか？

ベルナデッタ
夢ですよ、夢！ それかあたしじゃなかったんですうう！

ベルナデッタ
それとも、あたしがやったっていう 証拠でもあるんですかあああ！？

フェリクス
あるな。 その時に落とした小物入れだ。

ベルナデッタ
あたしの……ひっ！？ い、いや、それ、あたしのだったかなあ……

フェリクス
誤魔化すな。

ベルナデッタ
ぴええっ！？　無実！　あたしは無実です！ セイロス様女神様お助けをおおおお！

フェリクス
話にならんな……いや、待て。

フェリクス
ここで更に追い詰めれば、またあの技を 見られるか……？

ベルナデッタ
ひいいいいいいっ……！？

フェリクス
………………。

フェリクス
……チッ。この話はやめだ。

ベルナデッタ
違いますううううううう！ ベルは、ベルは悪くないんで……す……？

ベルナデッタ
あ、あれ？ フェリクスさん、いなくなった？　なぜ！？