link
ベルナデッタ
volume_up
セテスさんは怖いんですけど、怖くないって
いうか、いや、怖くも……すみませええん!
link
セテス
volume_up
気にする必要はない。
怖いとは……たまに言われるのだ。
link
セテス
volume_up
私は厳しいところがあるからな、
そのせいだと諦めているよ。
link
セテス
volume_up
だが……ああも派手に逃げ出されると、
少し胸にこみ上げてくるものが……。
link
セテス
volume_up
うん? ああ、あれは寓話を書いていた。
聖人インデッハを主役にした、な。
link
セテス
volume_up
そうだ。四聖人の一人であるインデッハは、
過剰なまでの人見知りで……
link
セテス
volume_up
周囲の人と打ち解けるのが不得手で、
よく独りでいたという。
link
セテス
volume_up
ああ、いつも湖の底に引き籠もっている
ような奴だからな……。
link
セテス
volume_up
ただの独り言だ、気にするな。
それより聖インデッハだが……
link
セテス
volume_up
手先がとても器用で、それを使って人々の
悩みを解決し、慕われたともいう。
link
セテス
volume_up
何かが苦手でも、他の得意なことで
それを補えるという教訓になる予定だ。
link
ベルナデッタ
volume_up
へえ……あたしも手先の器用さは、
そこそこだって自分では思ってますけど……
link
ベルナデッタ
volume_up
それで悩みを解決するとか、絶対に絶対に
無理ですね。インデッハさんはすごいです。
link
セテス
volume_up
しかし、思えば君とは共通点が多いな。
インデッハの紋章を持っているからか?
link
ベルナデッタ
volume_up
そう、なんでしょうか?
確かにあたしの紋章はそれですけど。
link
ベルナデッタ
volume_up
でも、聖インデッハさんの人生に、
少し興味が出てきました。
link
セテス
volume_up
ああ、いいとも。
彼の……生は良き模範となるかもしれん。