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カトリーヌ
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あー、久々に死ぬかと思ったよ……。
いや、先生が来てくれなきゃ死んでたかな。
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カトリーヌ
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まさか偵察任務で、
あんな大軍にぶち当たるとはね……。
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カトリーヌ
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ははは、任務のことより、
アタシの体を心配してくれるのか?
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カトリーヌ
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いや、威力偵察のつもりだったからね。
敵の戦力がわかりゃ任務は成功だよ。
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カトリーヌ
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……あれ、先生。
そういや、何でここにいるんだ?
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カトリーヌ
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ふうん……そういうとこだよな、
アンタが仲間に慕われてんのはさ。
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カトリーヌ
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このご時世、誰しもが自分のことで
手一杯だってのに……。
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カトリーヌ
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アンタのそういう優しいとこ、
レア様と重ね合わせて見そうになるよ。
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カトリーヌ
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ああ、もちろん。レア様の優しさのおかげで
アタシはここにいるんだから。
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カトリーヌ
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王国のお尋ね者だったアタシが、ここまで
生きてこられたのはレア様のおかげさ。
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カトリーヌ
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先生には話したことなかったか?
アタシは王国貴族カロン家の生まれでね。
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カトリーヌ
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その頃は“雷獄のカサンドラ”なんて名で
呼ばれて、それなりに名も売れてたんだ。
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カトリーヌ
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それが、国王殺しに絡むゴタゴタで、
あらぬ罪を着せられちまって……。
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カトリーヌ
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王国から逃げ出してきたアタシを、
レア様が匿ってくれたんだよ。
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カトリーヌ
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昔はアタシも士官学校の生徒でさ。
そん時の縁を頼ったっていうか……。
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カトリーヌ
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生徒時代にもレア様に助けられてね。
まあ、たいした話じゃないんだが……。
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カトリーヌ
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課題で魔物退治に出たはいいが、
返り討ちにあって死にかけてさ。
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カトリーヌ
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何があったのかよく覚えてないんだが、
とにかく瀕死の大怪我を負っちまってさ。
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カトリーヌ
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そん時に、レア様がアタシのことを
介抱してくれたんだ。
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カトリーヌ
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自分が汚れるのも構わず、血と泥にまみれて
倒れてたアタシを抱き起こしてくれてね……
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カトリーヌ
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それ以来、アタシにとってレア様は、
女神様も同然になったってわけ。
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カトリーヌ
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レア様のことを考えてると、なぜだか
アンタの顔も浮かぶようになってね。
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カトリーヌ
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困ったことに、アタシの中でアンタの存在が
日に日に膨らんでるらしいんだよ。
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カトリーヌ
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おや、そう思ってくれるのか?
なら、アタシもこの現状を受け入れるか。
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カトリーヌ
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これからもアンタを観察しといてやるよ。
レア様に報告するためじゃなくて……