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シャミア
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待たせたな。
傭兵契約の交渉に手間取った。
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シャミア
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まあ、契約を継続したいって相手の話を
断り続けるだけだったが。
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シャミア
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心配ない。契約の継続をしつこく
求められたが、断った。
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シャミア
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何しろ、
新しい契約が待っているんでな。
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シャミア
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契約と言うと味気ないか。
……生涯の契り、とかでどうだ?
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シャミア
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それじゃ、フォドラの流儀に則って
指輪を交換するとしよう。
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シャミア
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戦時中、ずっと行動を共にしていたせいで、
今じゃ以心伝心。
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シャミア
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……私は約束しよう。
常にお前と共にあると。
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シャミア
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ダグザを出て、ブリギットを辿り、
フォドラを渡り歩いて、ここまで来た。
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シャミア
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雇い主を変え、戦う相手を変え、
主義も信条も関係なく、私は生きてきた。
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シャミア
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そんな私が、一つ所に留まるのは、
お前がいるから……
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シャミア
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ははは!
互いに顔を赤くして何をやっているんだか。
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シャミア
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ま、今日くらいは、
特別ということにしよう。
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シャミア
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はあ……仕方ない。
普段は平気なんだが、今日は駄目だな。
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シャミア
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どうにも照れ臭くて、
お前の顔を直視できん。
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シャミア
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お前のことを、かつての戦友に似ていると
言ったことがあったな。
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シャミア
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お前に惹かれていたのを誤魔化して、
過去の想い出とないまぜにしていた。
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シャミア
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自分の感情を認めて、戦友としての
お前との関係が壊れるのを恐れたんだろう。
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シャミア
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……おい、お前も少しは何か話せ。
過去を暴け。
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シャミア
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チッ……まあいい。
惚れた弱みだな、まったく。