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イングリット
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……いいえ。その……
私こそ、あなたに謝らねばなりません。
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イングリット
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これ以上の無礼を重ねるのは、
流石に……恩知らずもいいところです。
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イングリット
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私は……あなたに何度となく、
酷い言葉を投げつけてきました。
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イングリット
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ダスカー人への制裁が決まった時も……
彼らが虐殺されたと聞いた時も……
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イングリット
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何もかも、当然の報いだと思っていました。
彼らは血も涙もない獣なのだから、と。
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イングリット
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不当な偏見だ、と……
お前に恨まれる筋合いはないのだと……
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イングリット
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あなたがそう言い返してくれさえすれば、
私は、あなたを……
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ドゥドゥー
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……おれが何も語らんのは、
おれが、あの悲劇の真実を知らんからだ。
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ドゥドゥー
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あの惨劇は、ダスカー人の仕業ではない……
殿下はそう仰るが……
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ドゥドゥー
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……ダスカー人にも、いろいろな者がいた。
善良な者も、そうでない者も。
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ドゥドゥー
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その中に、悪行に加担した者がいたとしても
おかしな話ではない。
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ドゥドゥー
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おれたちは、ただの犠牲者かもしれん。
だが、国王殺しの大罪人なのかもしれん。
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イングリット
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ですが……たとえ、そうだったとしても。
それはあなた自身の咎ではないでしょう。
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イングリット
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私が憎いのは、あの惨劇を起こした者。
……あなたを恨んでも、仕方がない。
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ドゥドゥー
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……いや。お前が、おれを仲間だと
思ってくれるなら、おれは……それでいい。