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イングリット
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……あなたに助けられずとも、
私だけで切り抜けられました。
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イングリット
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その……すみません、ドゥドゥー。
あなたが憎いというわけではないのです。
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イングリット
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殿下もあなたに信を置いている。
私にとっても、大切な仲間……です。
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イングリット
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……それでも、私は。
私は、あなたたちダスカーの民を……
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ドゥドゥー
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おれは王都で、数え切れぬほど
お前のような者を見てきた。
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ドゥドゥー
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罵倒され、唾を吐かれ、石を投げられたのも
一度や二度の話ではない。
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ドゥドゥー
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だが、その怒りは当然のものだ。
否定するつもりはない。
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ドゥドゥー
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無理をして、おれと接する必要はない。
おれもお前には近寄らん。
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ドゥドゥー
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……だが、戦いの間だけは許容してほしい。
お前が死ねば、殿下は悲しむ。