link
リンハルト
volume_up
ここは実に興味深いですからねえ。千年前の
遺構が当時の形そのままに残ってる。
link
リンハルト
volume_up
特に石棺に刻まれたそれぞれの聖人の紋章に
大きな特徴があって、何しろ……
link
リンハルト
volume_up
……いや、いいや。
見ればわかるから見てくださいよ。
link
エーデルガルト
volume_up
それを考えたの。貴方を長として、紋章や
遺産の研究をする機関を用意するわ。
link
エーデルガルト
volume_up
貴方は好きに研究してくれればいい。
その結果をどう使うかは他の者が決める。
link
エーデルガルト
volume_up
どうかしら、リンハルト。貴方にとっても
理想的な環境だと思うのだけれど。
link
リンハルト
volume_up
……はあ。気乗りしないですけど、
貴方がそこまで言うのなら受けますよ。
link
リンハルト
volume_up
ただ、本当に気乗りしないから、
思うように研究が進まなくなっても……
link
リンハルト
volume_up
僕にはどうしようもないですからね。
そこは理解してくださいよ、陛下。
link
リンハルト
volume_up
なぜって……僕は、自分の好きなこと以外は
やりたくないからですよ。
link
リンハルト
volume_up
機関に所属させられて、環境を用意されて、
そんな研究が楽しいと思います?
link
リンハルト
volume_up
それは最早、研究じゃなくて、
ただの労働ですよ。しかも強制的な、ね。
link
リンハルト
volume_up
まあでも、貴方が僕のためにいろいろと手を
回して準備してたのはわかりますから……
link
リンハルト
volume_up
その話は、やりますよ。
貴方のことは嫌いじゃないですしね。
link
エーデルガルト
volume_up
けれど、やはり納得してやってもらえない
のであれば、意味がないと思うわ。