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セテス
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ほう、気づいていたか。
この時間まで訓練とは、と感心してね。
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セテス
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いや、武芸に関しては気にしていない。
気になるのは、君の他者との距離感だ。
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セテス
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君は他の者たちと距離を置こうとしている
ように見えるのでね。しかも過剰に。
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セテス
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だから皆と馴れ合う気にもならず、
こうして単身、鍛錬している、と?
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フェリクス
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それとも、仲間との絆が勝利に繋がるなどと
薄ら寒いことを仰るつもりですか。
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セテス
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君には薄ら寒くとも、大切なことだぞ。
戦場では味方との連携が必須なのだ。
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セテス
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交流の深い者と浅い者、連携しやすいのが
どちらかくらい、君にもわかるだろう?
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セテス
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一個の武のみで成せることは限界がある。
仲間と支え合わねば大事は成せぬぞ。
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フェリクス
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……私の父のようなことを仰る。
要は、仲間と仲良くしろ、と?
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セテス
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平たく言えばそうなる。
私としては羨ましい限りだがね。
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セテス
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私には……仲間と呼べる者など
あまりいないからな。
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フェリクス
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フン……意外ですね。あなたには
信奉者も多いと認識していましたが。
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セテス
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同じ目線で語り合える仲間のことを
言っているのだ。
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セテス
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君には同じ学び舎で過ごした多くの
仲間がいる。大切にしたほうがいい。
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フェリクス
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あなたの忠告は心に留めておきますが。
私は私の考えを変える気はありません。