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レオニー
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アロイスさん、また師匠の話、
聞かせてくださいよ。
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アロイス
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またジェラルト殿の話を?
レオニー殿はよっぽど好きなのだな。
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レオニー
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どうせ今日はもう、
仕事も終わって暇なんでしょ。
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レオニー
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そういえば、師匠とアロイスさん、
どうやって知り合ったんでしたっけ?
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アロイス
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また随分、昔のことを……。
あれは団長が王国を訪ねてきた時……。
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アロイス
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団長が従者にしていた少年が、
流行り病で死んでしまってな。
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アロイス
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その時、偶然、目に止まった私を
見初めて従者にしたというわけだ。
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レオニー
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へえ。アロイスさん、その頃から騎士に
相応しい武勇の才能があったんですね。
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アロイス
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いや、私は両親を失い修道院にいたから、
その時は武勇なんてからきしだったよ。
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レオニー
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え? アロイスさんの武勇の才を
見抜いたから従者にしたんじゃないの?
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レオニー
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じゃあ何で師匠はアロイスさんを
従者にしたんですか?
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アロイス
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ああ、それは、亡くなった少年と
私の顔が似ていたから、だそうだ。
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アロイス
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ああ。
私も団長に聞いたのだが、それだけだ、と。
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レオニー
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何それー!
相変わらず、大雑把だなぁ、師匠は!
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アロイス
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そうだな。私も最初は、この人、
本当に大丈夫なのかと思ったものだ。
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アロイス
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その後、戦っている姿を見て、
納得いったがな。
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アロイス
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……ところで、レオニー殿。
先生に呼ばれていたのは、いいのか?
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レオニー
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あ、そっかー、忘れてたー!
じゃあアロイスさん、また今度ねー!