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リンハルト enters the scene
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マリアンヌ enters the scene
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リンハルト
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やあ、マリアンヌ。 これからちょっと、いいかな?
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マリアンヌ
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……リンハルトさん。 あの……これからお祈りがあるので。
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リンハルト
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ふうん……じゃあ、その後でも。
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マリアンヌ
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でも、今日はもう遅いので……失礼します。
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マリアンヌ leaves the scene
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マリアンヌ enters the scene
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マリアンヌ
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……ふう。
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リンハルト enters the scene
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リンハルト
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あ、終わった?
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マリアンヌ
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……リンハルトさん!? あの……ずっと待ってたんですか……?
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リンハルト
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うん、果報は寝て待てって言うでしょ。 話してもいいかな。
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マリアンヌ
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はい……お待たせして、すみません。 ずっと待ってるなんて思わなくて……。
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リンハルト
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だから、寝てたから平気だって。 祈りの邪魔にならないようにはしたけど。
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マリアンヌ
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そうですか……。 それで……私に何の用が……?
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リンハルト
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いや、研究結果の報告なんだけど。
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マリアンヌ
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研究……?
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リンハルト
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君の紋章の力を確認しようと、 こっそり君の側にい始めてから……
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リンハルト
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随分と体の調子が良くてね。 これはまさに幸運をもたらす紋章だよ!
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マリアンヌ
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え? そんなわけが……
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リンハルト
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……と思ったんだけど、どうも好調なのは、 単に運動不足が解消されたってだけかも。
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マリアンヌ
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は、はあ……。
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リンハルト
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君に気づかれないようについて回るのは、 結構な重労働だったからね。
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リンハルト
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でも、一つ言えるのは、僕は君のせいで 不幸になったりはしないってことだ。
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マリアンヌ
………………。
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リンハルト
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君の宿す紋章の研究は進んでいないけれど、 他の紋章は、かなり研究されている。
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リンハルト
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紋章の力は、例外なくその血肉に宿り、 他者に影響することはあり得ない。
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リンハルト
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触っただけで不幸になる? どんな迷信だよ、それは。
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マリアンヌ
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……そうなんでしょうか。
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リンハルト
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いつか君に貰った不幸の野菜だって、 美味しく食べたけど何も起こらなかったよ?
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リンハルト
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まあ、君の血でも飲んだらわからないけど。 うええ……想像したらちょっと吐き気が……
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マリアンヌ
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り、リンハルトさん……! しっかり……!
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リンハルト
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ああ、ごめんごめん。
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リンハルト
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とにかく、学術的な見解から…… 紋章と不幸の関連性は、否定させてもらう。
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マリアンヌ
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ありがとうございます、リンハルトさん。 何だか少し、心が軽くなった気がします。
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リンハルト
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たぶん、これまでは君や君の周りの人たちの 運が悪かっただけなんじゃないかな。
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リンハルト
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これからは僕がずっと見守ってるよ。 それでもし君や僕に不幸が起こったら……
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リンハルト
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それが偶然か、紋章の力か見定めるさ。 この先の一生を捧げてもいいくらいだ。
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マリアンヌ
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一生……!? 私なんかのために、そんな……
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リンハルト
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君だからこそ、だって言うのに。 本当に、わかってないなあ……。