link
イグナーツ
volume_up
みんなの動きを絵に残しておいて、
後で練習しようかな、と……。
link
イグナーツ
volume_up
人目があると、
あまり訓練に集中できませんから……。
link
ローレンツ
volume_up
ほう、それにしても見事な絵だな。
躍動感があって、今にも動き出しそうだ。
link
イグナーツ
volume_up
そ、そうですか?
……実はボク、画家になりたくて。
link
ローレンツ
volume_up
ほう……確かに、君ほどの腕があれば、
絵で生計も立てられそうだな。
link
ローレンツ
volume_up
何より、絵を描いている時の君は、
普段の君と違って実に堂々としていた。
link
ローレンツ
volume_up
そうだ! 将来は僕のお抱え画家に……。
いや? 前に聞いた話と違うな。
link
ローレンツ
volume_up
君は騎士として僕に仕える予定じゃ
なかったのか?
link
イグナーツ
volume_up
ボクを騎士にするのが父の希望なので……
画家にはなれないんです。
link
ローレンツ
volume_up
ああ……そんなことを言っていたな。
ならば、絵も描ける騎士になればいい。
link
ローレンツ
volume_up
君の絵描きとしての腕はこの僕が保証する。
世に埋もれさせておくには惜しい才能だ。
link
ローレンツ
volume_up
絵の腕も一流という稀有な騎士なら、
是非、僕も雇いたいのだがね。
link
イグナーツ
volume_up
え、あ、あははは……。
その発想はありませんでした。
link
イグナーツ
volume_up
でも、どうしてそんなに、
ボクを買ってくれるんですか?
link
ローレンツ
volume_up
戦いの技術が騎士のすべてではない。
礼儀、気遣い、そして芸術的な感性。
link
ローレンツ
volume_up
審美眼も絵の腕も優秀な人材など、
貴族の値打ちを上げる逸材じゃないか。
link
イグナーツ
volume_up
……ふふふ。ローレンツくんって、
意外と突飛な発想するんですね。
link
ローレンツ
volume_up
礼などいい。
迷える民を導くのも貴族の責務だからな!