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リシテア
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あんた、あちこちで女の子に声かけてるって
聞きましたけど、わたしにまで……
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ローレンツ
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まさか。同盟の未来について語りたいのだ。
忌憚のない意見を交わそうじゃないか。
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ローレンツ
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まさか。フォドラの未来について、
君と語り合いたいと思っていてね。
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リシテア
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まさかってどういう意味かしら……。
わたし忙しいので、これで失礼します。
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ローレンツ
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待ちたまえ! コーデリア家のその閉鎖的な
態度は、直ちに改めてもらいたい。
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リシテア
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今のはわたしの話でしょう?
どうして家のことになるんですか。
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ローレンツ
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今の同盟に諸侯同士の絆など存在しない。
このままでは近い将来、瓦解するだろう。
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ローレンツ
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この破滅的な世界情勢の中で、レスターの
諸侯に何ができるのか考えたことはあるか?
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リシテア
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わたし、そういう話には
興味ないんですけど。
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ローレンツ
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コーデリア家の国力は確かに豊かではないが
小国だからこそ、しがらみも少ないだろう。
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ローレンツ
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積極的に外交を仕掛けて上手く立ち回れば、
周辺諸侯に結束を促すことも可能だ。
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ローレンツ
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働きが諸侯に認められれば、コーデリア家の
発展にも寄与することになろう。
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ローレンツ
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そのためにも、グロスタール家を継ぐ僕と
親交を温めておいて損はないと……
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リシテア
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はいはい。その日が来たら、是非。
でもわたし、今は忙しいのでまたの機会に。
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リシテア
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さ、同盟のために魔道の研究をするので
邪魔しないでください。
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リシテア
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さ、フォドラの未来のために、魔道の
研究をするので邪魔しないでください。
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ローレンツ
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む、そうか。それは失礼した。
ならば僕は、退散させていただく。
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ローレンツ
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あ、僕にできることがあれば、
なんなりと言ってくれたまえよ?
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ローレンツ
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何せ僕は、同盟の未来を背負って立つ
男だからね。はーはっはっは。
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ローレンツ
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何せ僕は、フォドラの未来を背負って立つ
男だからね。はーはっはっは。