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シルヴァン
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やあアネット、今日も魔法の勉強かい?
いや、一生懸命な君の姿は……
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アネット
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あ、ごめんシルヴァン。
今ちょっと考えてるから黙ってて。
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シルヴァン
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……ん、そいつは理学の教本だよな?
へえ、随分小難しいものを、また熱心に……
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アネット
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この行の術式があるから、こっちに魔力が
流れて、ううん、違う、そうじゃなくて……
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シルヴァン
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けど、難題に頭を悩ませるアネットの顔も、
それはそれでまた違った魅力が……
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アネット
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シルヴァン、
うるさいからちょっと黙ってて。
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シルヴァン
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あ、そこ、当てはめる式が違うだろ。
3つ前の行にばっちり書いてあるぞー。
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アネット
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だからうるさ……えっ!?
……あ、ほんとだ! 何でわかったの!?
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シルヴァン
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いや、何でって言われてもなあ。
だって、そう書いてあるし……。
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アネット
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普通、さらっと読んだだけじゃ
この式を使うなんて気がつかないよ。
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アネット
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もしかしてシルヴァン、
この本、とっくに読破してる……?
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シルヴァン
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いや、今初めて読んだけど。
無駄に難しい書き方してるんだな、この本。
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シルヴァン
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同じ術式を応用すればいいだけの話さ。
ははは、結構簡単じゃないか!
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アネット
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むむ……すごいんだね、シルヴァンは。
あたし、考えても全然わかんなかったのに。
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アネット
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シルヴァンって、普段遊び呆けてるけど
実は陰でかなり努力してる……?
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シルヴァン
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あはは、いやいや、そんなわけないだろ?
女の子と遊んでたほうが楽しいし。
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シルヴァン
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短い人生なんだ、努力してばかりだと
あっという間に終わっちまうぜ?
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アネット
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……いいよね、シルヴァンは。
そういうことが言えて。
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アネット
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努力しなくても頭が良くて、強くって。
……ずるいよ、そういうの。
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アネット
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あ……シルヴァン、ごめん。
あたし、変なこと言っちゃって……
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シルヴァン
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……いや、ちょっと別のことを考えてた。
君は不貞腐れた顔も可愛いなあ、とか。
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シルヴァン
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ま、実際、今回のことはまぐれだろうさ。
でなきゃ、俺が君に勝てるはずなんてない。
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シルヴァン
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……さて、俺はこれくらいでお暇するかな。
君の勉強を妨げてもいけないし、それじゃ。
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アネット
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はあ……まぐれ、かあ。
そうは見えなかったけどなあ……。
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アネット
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悔しいけど、負けてられない。……よし!
今日中にこの教本を読破してやるんだから!