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ローレンツ
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君を花に喩えるなら、そう、鈴蘭。
君は鈴蘭のように可憐で繊細だ。
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ローレンツ
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君のその白い指先が愛でる花々になれたら、
僕はどんなに幸せだろうか。
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令嬢
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花屋を口説きたいのなら、
どうぞ花屋へ行ってください。
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シルヴァン
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……はっははははは! どうやら俺は、
見てはいけない場面に出くわしたようだな!
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ローレンツ
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ぬ……君にはわからないようだが、
僕はあの女性を試していたのだ。
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ローレンツ
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簡単に口説かれてしまうようでは、
貴族令嬢として失格だからね……。
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シルヴァン
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よく言うぜ。ありゃ、どう見ても
情けなく振られただけじゃないか。
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シルヴァン
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いいか、お坊ちゃん。女を口説くんなら、
その女に合ったやり方で、だ。
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ローレンツ
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フン……大口を叩くからには、君には
その口説き方とやらができるのだね?
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シルヴァン
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おうさ、当たり前だろ?
そこで見てな、お坊ちゃん。
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シルヴァン
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……こんな気持ちは初めてだ。
君の顔を見た瞬間に、運命を感じた。
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シルヴァン
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一緒にお茶にでも行かないか?
君のことをもっと教えてくれよ……。
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令嬢
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その、何かの間違いかと……。
失礼します。
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シルヴァン
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おかしい……あの手の女の子は、
ああいうのに弱いはずなんだが。
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ローレンツ
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名門と言われるゴーティエ家も、
嫡子の君がこれでは……フッ。
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シルヴァン
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お前の独りよがりな口説き文句よりは、
よっぽどましだと思うがな。