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コンスタンツェ
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ユーリス! やーっと見つけましたわ!
私に、はあ……捜し回らせて……はあ……
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ユーリス
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いや知らねえよ……
まあ落ち着けって、日陰女。
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コンスタンツェ
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日陰女!? 私の一番気にしていることを!
今日という今日は消し飛ばし……
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コンスタンツェ
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……ゴ、ゴホンッ。いえ、私のために
働きなさい。それで許して差し上げますわ。
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コンスタンツェ
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光栄に思いなさい? 私の夢を叶える
手助けをさせてあげようというのですから。
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コンスタンツェ
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私の夢……それはヌーヴェル家の再興!
爵位を取り戻し、誇り高き一族の栄華を……
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ユーリス
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あーもういいもういい。
それは耳にタコができるほど聞きました。
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ユーリス
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俺様はしがない美少年だぜ?
お前に協力してやれることはねえなあ。
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コンスタンツェ
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私を欺こうだなんて、百年早いですわよ。
貴方の正体はお見通しですの!
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コンスタンツェ
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貴族を後ろ盾にフォドラ西部の裏社会を
牛耳るという、貧民窟の主“人食い燕”。
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ユーリス
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あのなあ……もしたとえ仮に万が一、
俺がその何とか燕だったとして、だ。
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ユーリス
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それだけの工作をするとなれば、相応の
金がかかるってことはわかるよな、お嬢様。
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ユーリス
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お前は、その対価として
いったい何を支払うつもりなんだ?
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コンスタンツェ
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対価!? ヌーヴェル家復興の一助となる
栄誉……それ以外の何が必要なんですの!?
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コンスタンツェ
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……そ、そういう考え方もありますわね。
もちろん再興が成った暁にはお礼を……
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ユーリス
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要は先立つものがないから出世払いで、と。
いや清々しいほど無責任だな、お前。
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コンスタンツェ
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仕方がないじゃありませんの! 今の私には
何もありませんのよ! 地位も! 財産も!
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ユーリス
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なら、胡散臭い何とか燕とやらを頼るより
貴族の皆々様に頭でも下げたらどうだ?
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ユーリス
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這いつくばって、靴でも舐めて頼んでみろ。
ま、お嬢様にはできねえだろうがな。