link
ディミトリ
volume_up
同盟から、救援要請があった。
帝国軍の侵攻を受けているそうだ。
link
ディミトリ
volume_up
王都を奪還したばかりだというのに、
皆には急な移動を強いた。すまなかったな。
link
イングリット
volume_up
いえ、それは問題ありませんが……
それよりも、同盟の状況はどのような?
link
ディミトリ
volume_up
リーガン家が主体となって同盟諸侯を糾合し
総力を挙げて帝国を迎え撃っているが……
link
ディミトリ
volume_up
それも、どこまでもつか。敵の猛攻の前に、
厳しい戦いを強いられているそうだ。
link
ディミトリ
volume_up
グロンダーズでの敗戦で弱っていた同盟を、
帝国はここで一息に潰す気なのだろう。
link
ギルベルト
volume_up
我々が王都へ兵を返したのを見るや、
即座に同盟侵攻に乗り出すとは……。
link
ギルベルト
volume_up
将はアランデル公フォルクハルト。
皇帝エーデルガルトの摂政を務める男です。
link
ギルベルト
volume_up
恐らくグロンダーズで負傷した皇帝に
代わり、指揮を執ることになったものと。
link
ディミトリ
volume_up
内政のみならず、用兵にも長ける
“辣腕摂政”。油断できる相手ではないな。
link
ディミトリ
volume_up
俺は元々……アランデル公が、9年前の
事件を引き起こしたものだと思っていた。
link
ディミトリ
volume_up
王国を発った時期、不自然に途絶えた寄進。
……何かと不審な点が多すぎたからな。
link
ディミトリ
volume_up
アランデル公がコルネリアと結託して……
なら5年前の、クロニエたちの言葉は……?
link
ディミトリ
volume_up
……いや。それよりも今は、同盟の話だ。
皆は、どう思う?
link
ギルベルト
volume_up
今同盟を捨て置き、デアドラが陥落すれば、
厄介な状況になるのは間違いありません。
link
ギルベルト
volume_up
北東の同盟領、南の帝国……
二方向に敵を抱えてしまいますから。
link
ディミトリ
volume_up
そうだな。仮にそのような状況になれば、
帝都に兵を進めるのもままならなくなる。
link
フレン
volume_up
レア様のことは心配ですけれど……
今は同盟を救うべきでは、とも思いますの。
link
アネット
volume_up
あ、これを口実にして、同盟に協力の約束を
取りつける、なんてのはどうでしょう?
link
アネット
volume_up
もしくは帝国と戦ってる間、後ろを攻めたり
しません、って約束をしてもらうとか。
link
メルセデス
volume_up
あらあら~。アンったら、いつの間にそんな
あくどいことを言うようになったの~?
link
ギルベルト
volume_up
……ふ。
まったく、親の顔が見てみたいものだな。
link
アネット
volume_up
へー……ふーん……。
じゃ、鏡を持ってこなくちゃだね。
link
ディミトリ
volume_up
俺の決定?
やはり俺は……デアドラへ向かいたい。
link
ディミトリ
volume_up
もちろん、いずれ南進するための
損得勘定もあるが……
link
ディミトリ
volume_up
何より……助けてくれ、と言われたんだ。
それを見捨てるわけにはいかない。
link
ディミトリ
volume_up
急ぎ、出陣の支度をするぞ。
皆も備えておいてくれ。