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シルヴァン
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よう、アッシュ、今日も訓練か?
相変わらず真面目だなあ、お前は。
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アッシュ
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毎日の訓練くらいで真面目って。
シルヴァンが不真面目なだけですよ。
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アッシュ
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僕は、騎士にならなきゃいけないんです。
そのためならこの程度、当然でしょう。
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シルヴァン
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騎士になるためには当然、ねえ……。
お前さあ、夢、見過ぎなんじゃねえの。
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シルヴァン
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騎士ってもんを勘違いしてるよ。
世の中には案外適当な騎士もいるもんだぜ。
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アッシュ
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そんな駄目な騎士にはなりませんよっ。
僕は高潔で誇り高い、立派な騎士に……
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シルヴァン
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……なあアッシュ。高潔さや誇りだけが
騎士のすべてだって言うのか?
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シルヴァン
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高潔すぎて疎まれた騎士の話なんて、
枚挙に暇がないだろ。
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アッシュ
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……僕は、たとえ人から疎まれたとしても
高潔であることが間違いだとは思いません。
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シルヴァン
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まったく……そうお高くとまってちゃあ、
立派な騎士にはなれないぜ?
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シルヴァン
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騎士ってのはさ、守るべき相手……
つまりは民衆から愛されてこそだろ?
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アッシュ
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それは……確かに、そうですけど。
なら、僕はどうすべきだって言うんですか?
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シルヴァン
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民衆に愛されるためには、
まず彼らの心を掴まなくちゃ、な。
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シルヴァン
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なに、そんなに難しく考えるこたあない。
相手の心を開かせちまえばこっちのもんだ。
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シルヴァン
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よし、まずは俺が手本を見せてやる。
口で説明するよりも早いだろうからな!
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アッシュ
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あ、シルヴァン!
他の人に迷惑をかけるのは……!
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シルヴァン
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やあ、可憐なお嬢さん。そんなにたくさん
荷物を抱えて、大変だろう?
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シルヴァン
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ほら、俺が持ってってやるよ。
これは倉庫に運べばいいのかい?
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アッシュ
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……要は人助け、ということでしょうか。
困っている人を助けるのは確かに立派な……
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シルヴァン
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……はは、お礼なんていらないさ。
君とこうして話せたことだけで十分だ。
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シルヴァン
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それでも、って言うのなら、
この後一緒にお茶でもどうだい?
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シルヴァン
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こうして出会えたのはきっと運命……
君のことをもっと知りたいからさ……
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アッシュ
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下心が丸見えというか……あれ、
ただ言い寄ってるだけじゃないですか……。
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アッシュ
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……はっ、いけないいけない。
何とかしてシルヴァンを止めないと!