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フェリクス
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……誰かと思えば。
何だ、訓練でもしに来たのか。
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フェリクス
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一人で剣を振るだけでは、
物足りんと思っていたところだった。
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フェリクス
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お前となら退屈しないだろう。
……そういった相手はほんの一握りだ。
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フェリクス
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斬り甲斐のない相手と戦って
得られるものなど何もないからな。
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フェリクス
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元騎士団長から教えを受け、傭兵として
フォドラ各地を転戦していたのだろう?
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フェリクス
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おまけに英雄の遺産まで使いこなす。
それも伝説にのみ語られる“天帝の剣”を。
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フェリクス
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これだけ斬り甲斐のある相手は、
そうそういるものではない。
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フェリクス
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俺はお前を下し、お前を超える。
その技を盗み、高みを目指す。
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フェリクス
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俺は筆よりも先に剣を手にして育ち、
物心ついた頃にはすでに剣を振るっていた。
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フェリクス
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無論、それは俺だけではない。
あの国に生まれれば皆、そう育てられる。
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フェリクス
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たとえ強力な紋章の力を持とうとも、
剣を振るえぬ者は戦で役に立たんからな。
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フェリクス
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俺にとっては好ましい環境だった。
……くだらん道徳観を抜きにすれば、な。
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フェリクス
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生きるため強くなる。
強くなるために生きる。……それだけだ。
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フェリクス
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強さの先にあるものなど、
考える価値もないだろう。
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フェリクス
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ほう……少し興味が湧いたな。
お前の剣だけでなく、お前という人間にも。
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フェリクス
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お前が相手ならば、
すべてを忘れて楽しめそうだ……!