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フェルディナント
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しかし、運命というのは数奇なものだね。
君とここでこのような再会をするとはな。
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コンスタンツェ
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ええ、そうですわね。……私としては、
いささか不本意ではありますけれど。
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フェルディナント
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ああ。かつて私たちは、帝都の社交界に
並び咲く2輪の花と喩えられていた。
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フェルディナント
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お互い目指すところは違うが、切磋琢磨し、
やがて共に帝国を担う人材になるものと……
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コンスタンツェ
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貴方に、私の気持ちがわかるとでも?
すべてを失った私の気持ちが!
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コンスタンツェ
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家族も、帰る家も、友も、民も、すべて!
私には、私しか残らなかったのですわ!
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コンスタンツェ
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平民になった私の気持ちなんて、
理解するまでもないというのでしょう!?
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コンスタンツェ
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たとえ爵位を失おうとも、
私は貴族の心までも失ってはおりませんの。
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コンスタンツェ
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それをまるで、何も持たぬ平民を
憐れむような姿勢で上から物を仰って!
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コンスタンツェ
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私が残りの人生を懸けてでも
取り戻そうとしている貴族というものを……
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コンスタンツェ
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よりによって貴方が汚すだなんて、
そんなことまっぴらごめんですわよ!
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コンスタンツェ
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社交界で私と火花を散らし、貴族の矜持を
語り合った貴方は見る影もありませんわね。