銀雪の章, 蒼月の章, 翠風の章 紅花の章
受注可能: After 戦乱の幕開け After 争覇の幕開け
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コンスタンツェ enters the scene
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フェルディナント
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コンスタンツェ!
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フェルディナント enters the scene
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コンスタンツェ
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これはこれはフェルディナント様。 今日も眩いばかりで私が翳りますわ。
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フェルディナント
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む……こちらの君だったか。 まあいい、聞いてくれ!
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コンスタンツェ
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はい、私のような者に、 いかなるご用でしょうか。
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フェルディナント
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うむ……以前のことで、 どうしても君と話したくてね。
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フェルディナント
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驕り高ぶった私の無神経な言葉で、 君を傷つけてしまった……。
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コンスタンツェ
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まあ。誇り高きフェルディナント様が 驕り高ぶることなどあり得ませんわ。
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コンスタンツェ
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それなのに私のような下賤な民にまで わざわざお言葉をかけていただいて……。
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コンスタンツェ
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恐縮しきりでございますわね。 それでは、ごきげんよう。
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フェルディナント
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ああ、ごきげ……っ!? いや待ってくれ。
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フェルディナント
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私は以前の君の、真実を射抜く言葉に 気づかされたのだ。驕り高ぶっていたと。
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フェルディナント
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エーデルガルトの好敵手などと嘯き、 その実、ただの道化でしかなかった。
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フェルディナント
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そこに、父の失脚が重なり…… 私は完全に打ちのめされてしまった。
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フェルディナント
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それに、今の私はほとんど何も持たぬ身。 行方不明だった父も、先日……。
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フェルディナント
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それに、今の私はほとんど何も持たぬ身。 父の行方も知れず、付き従う者も少ない。
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コンスタンツェ
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とんでもないことでございますわ。貴方様が 道化なら、私は底の抜けた鍋でございます。
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コンスタンツェ
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聞き及んでおりますわ。 まことにご愁傷様でございます。
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コンスタンツェ
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ですが、フェルディナント様は 素晴らしきお方。
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コンスタンツェ
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そのような苦境にあっても、必ずや正道に 立ち返ってお進みになれますわよ。
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フェルディナント
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ふっ……そうだといいな。 とてもそうとは思えないが。
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フェルディナント
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……君にそう言ってもらえて、 少しだけ気分が軽くなったよ。
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コンスタンツェ
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……人生は山あり谷ありと申しますけれど、 私には山など見えません。
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コンスタンツェ
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ある日、谷底に突き落とされ、それ以来、 ただただ地獄を歩く日々でございます。
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コンスタンツェ
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私に爵位を取り戻すなどできるはずも ありませんが、だからといって……
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コンスタンツェ
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諦めることもまたできません。 この歩みを止められはしないのですわ。
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フェルディナント
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コンスタンツェ……。
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コンスタンツェ
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私には、貴方様の前にこそ山が見えますわ。
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コンスタンツェ
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険しい山ですが、道は長いとは言えず、 必ずや頂へと辿り着けるでしょう。
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コンスタンツェ
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私のような者が、大それた望みを 口にして許されるならば……。
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コンスタンツェ
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頂へと登り切ったどなたかが、私のことも 引っ張り上げてくれないかと……
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コンスタンツェ
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そう私は願いますの。 許されざる願いに違いありませんけれどね。
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フェルディナント
………………。