link
アロイス
volume_up
おお、ディミトリ殿、ちょうどよかった!
以前の礼をしなければと思っていたのだ。
link
アロイス
volume_up
おや、忘れたのか? いつぞや、
我々が魔物の襲撃を受けた時の話だ。
link
ディミトリ
volume_up
……ああ、アロイス殿の冗談が、
たいへん冴え渡っていた日のことですね。
link
アロイス
volume_up
む。その切り返し、ディミトリ殿のほうが
よほど冗談が上手いのではないか?
link
アロイス
volume_up
……流石に、私にもわかる。
あの日の冗談は酷いものだった、と。
link
アロイス
volume_up
消沈した兵士たちを勇気づけねばと、
その場で捻り出したものだったゆえな。
link
ディミトリ
volume_up
いえ、我々は十分勇気づけられました。
おかげで、修道院にも帰還できましたし。
link
ディミトリ
volume_up
……私は口が達者なほうではありません。
とても、あのような行動は取れなかった。
link
アロイス
volume_up
いやいや、すべてはあなたの機転ゆえだ。
私のくだらん冗談にああも笑って……
link
ディミトリ
volume_up
確かにあの冗談自体は……
いやまあ、その、ですね……。
link
ディミトリ
volume_up
……ですが、それで良いのだと思います。
そんなあなただからこそ、皆に慕われる。
link
アロイス
volume_up
そうなのだろうか?
うむ、特別意識したことはなかったが……
link
アロイス
volume_up
あなたがそう言うのなら、
それは、そうなのかもしれんな! ははは!
link
ディミトリ
volume_up
私も、兵を率いる将の一人として
アロイス殿を見習わねばなりません。
link
ディミトリ
volume_up
兵や仲間にも、お前は堅物すぎると
呆れられてばかりですから。
link
ディミトリ
volume_up
アロイス殿、良ければ私に冗談を
指南してはいただけませんか?
link
アロイス
volume_up
よかろう! と言いたいところだが……
……私よりも適任な者がいるのではないか?
link
ディミトリ
volume_up
いえ……アロイス殿、
私は、あなたが良いのです。
link
アロイス
volume_up
……そうか、そう言われては仕方がないな!
link
アロイス
volume_up
ならばこのアロイス、
全力で冗談の極意を伝授しようではないか!
link
アロイス
volume_up
うむうむ、極意を得んとする心意気、
すっごく良い、ぞ!