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メルセデス
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あら、今日も剣のお稽古? あんまり無茶しないでね~?
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ディミトリ
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ありがとう、メルセデス。 趣味のようなものだし、心配はいらない。
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メルセデス
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趣味~? やっぱりすごいのねえ…… 私だったら疲れて飽きちゃうわ~。
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ディミトリ
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……なあ、それよりメルセデス。近く、 剣術の試験を受けたいと言っていたよな?
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メルセデス
………………。
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メルセデス
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……ああっ! た、大変~! すっかり忘れてたわ、どうしましょう~!
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ディミトリ
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……実を言うと、心配していたんだ。 最近、訓練場でお前を見かけなかったから。
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メルセデス
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もう~! 気づいていたなら、 もっと早く言ってくれればいいのに~!
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ディミトリ
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いや、まさか本当に忘れているとは……。 だが確かに、俺も早く指摘すべきだった。
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ディミトリ
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詫びと言ってはなんだが、 俺で良ければ剣を教えよう。
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メルセデス
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……あら、本当? それは助かっちゃうわ~!
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ディミトリ
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しかし今から慌てて、となると 多少の無茶は必要になるとは思うが……
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メルセデス
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無茶は、ちょっと嫌ねえ……。 ……だけど、頑張ってみるわ~。
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ディミトリ
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そうと決まれば、すぐに始めよう。 時間を無駄にはできないからな。
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ディミトリ
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まさかお前、剣の持ち方から忘れて…… ……これは……骨が折れそうだな。
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メルセデス
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実は、いつも適当に握ってたのよね~。 でも、あなたが教えてくれたから、ほら!
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メルセデス
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ふふっ、ちょっと心配したけれど~、 これなら……えいっ!
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ディミトリ
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………………!
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ディミトリ
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……まさか、剣を教えようとして 殺されかけるとは思わなかった。
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メルセデス
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ご、ごめんなさ~い! 本当に、そんなつもりじゃなかったの!
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メルセデス
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振ったら飛んでいっちゃっただけで…… 上手くよけてくれて、本当に良かったわ~。
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ディミトリ
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あ、ああ。悪気がないのはわかっている。 だが、これは……俺の寿命が、だな……。
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メルセデス
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やっぱり向いてなかったのかしら~……。 私、剣なんて振るものじゃ……
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ディミトリ
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……いや。 そう決めつけるのはまだ早い。
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ディミトリ
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俺だって、初めて剣を握った時は お前とたいして変わらなかった。
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ディミトリ
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誰にでも向き不向きというものはあるが、 諦めずに取り組めば、必ず上達する。
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メルセデス
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本当~? ありがとう、ディミトリ。 優しいのね、あなた。……あら?
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メルセデス
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ディミトリ、服の裾が切れているわ。 これ、もしかして……
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ディミトリ
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ああ……先程お前の剣をよけた時だな。 まあいい、適当に繕っておく。
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メルセデス
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切ってしまったのは私だし、 私が繕っておきましょうか~?
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ディミトリ
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いや、いいんだ。気にしないでくれ。 それよりも、今は試験のことを考えよう。