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イングリット
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私だって別に、毎日毎日、
物語ばっかり読んでるわけじゃないわ。
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イングリット
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これは、想定外の事態が起きた時の行動に
ついてまとめた……まあ、一種の問答集よ。
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イングリット
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あなたが話し合いでみんなを沸かせて以来、
ちょっと興味が湧いて。ほら、例えば……
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イングリット
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『主君の命を遂行中、自らの領地が危機に
陥った場合、どちらを優先すべきか。』
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フェリクス
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あの時、俺はあくまで戦術の話をしたんだ。
くだらん倫理の話をしたわけではない。
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イングリット
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まだ先を読んではいないけど、この問いの
答えは、きっと主君の命なんでしょうね。
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イングリット
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それが騎士の職務であり、誇りなのだから。
……義務に私情を挟むのは許されないわ。
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イングリット
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でも……私がそんな状況に直面したら、
人としてそんなことはできないと思うし……
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イングリット
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もし誰かが君命を優先しようとしていたら、
私は、きっと止めずにはいられない……。
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フェリクス
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………………。
……お前は、騎士などには向かんな。
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イングリット
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……あなたが騎士道とか、騎士の誇りとか、
そういうものを嫌ってるのはわかるわ。
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イングリット
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だからと言って、家の跡取りという
自分の義務から逃げ続けているあなたに……
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イングリット
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だからと言って、家の跡取りという
自分の義務から逃げ続けているあなたに……
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イングリット
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だからと言って、家の跡取りという、自分の
義務から逃げてばかりだったあなたに……
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フェリクス
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だが少なくとも、俺は、戦場で自分が
何を優先すべきかは知っているつもりだ。
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フェリクス
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……まあいい。
せいぜい、いつまでも迷っていろ。