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リンハルト
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ふむふむ……、なるほど。
この図形が型になって……
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リンハルト
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ヒューベルト、今、良いところなんだ。
少し待ってよ。
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リンハルト
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二重線が螺旋になって、弧を……
いや、そうじゃないな……
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ヒューベルト
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エーデルガルト様が呼んでいますから、
すぐに執務室に来てください。
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ヒューベルト
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リンハルト殿……貴殿のその熱意は
買いますが、今はこちらが優先です。
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ヒューベルト
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趣味の研究は、やるべきことをやってからに
してもらいたいですな、まったく。
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リンハルト
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趣味って、酷いなあ。
これでも何かの役に立つよ、きっと。
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ヒューベルト
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何か、では困ります。帝国の……
我が主の、役に立ってもらいませんと。
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ヒューベルト
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稀に見せる集中力や、事物への理解力、
常識に囚われない発想の豊かさなど……
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リンハルト
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あれ、珍しいね。
君が僕を手放しで褒めるなんて。
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ヒューベルト
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……しかし、その才能の向けられる先が、
微塵も評価できません。
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ヒューベルト
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気まぐれで、成果が出ないまま目的を
変えることもしばしば。
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ヒューベルト
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そこさえ改善すれば、学者として
大成する未来もあったでしょうな。
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リンハルト
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あ、そう……。
はあ……放っといてくれないかなあ。
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リンハルト
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僕は、僕の好きなことだけをやって
生きてきたいんだよ。
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ヒューベルト
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たとえ貴族でも、そのような生き方は
許されないのですよ。
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ヒューベルト
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まもなく帝位を継がれる我が主は……
貴族の特権にも切り込もうとしています。
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ヒューベルト
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平穏な時代は終わり、
今や戦争の真っただ中なのですから。
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リンハルト
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でも僕にはできないんだよ。
誰かのために自分が働く、とかね。
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リンハルト
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こうして協力して、従軍してるだけでも、
物凄い進歩だと思うんだけど。
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ヒューベルト
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……情けない話です。
とりあえず行きますよ、リンハルト殿。