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レオニー
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ご機嫌だよ。倉庫から古い武具が
たくさん出てきたんだ。
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ローレンツ
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古い武具か。
名剣の類いならば是非、見たいものだが。
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レオニー
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たぶん訓練用だが手入れすればまだ使える。
ほら、油を持っていって。
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レオニー
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だから、手入れすれば使えそうだって、
さっき言ったよな? 話を聞いてた?
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レオニー
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武器の手入れもしたことがないのか?
要るだろ、油が。磨く時にさ。
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ローレンツ
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違う。訓練用の古い武具の手入れなど、
貴族の僕に相応しくないと言っているんだ。
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ローレンツ
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僕のような名士に相応しい、
見事な来歴を持つ剣であれば別だが。
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レオニー
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それなら、手入れがてら鑑定すればいい。
掘り出し物の名剣もあるかもしれないぞ。
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ローレンツ
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レオニーさん……常々思っていたが、
良い機会なのではっきりと言おう。
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ローレンツ
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僕は貴族だ。平民を守り助ける責務がある。
寄り道をする暇も、足を止める時間もない。
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ローレンツ
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なのに君は、すぐに僕を顎でこき使う。
その態度、少し改めてもらえないかね。
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レオニー
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……顎で使ってるつもりはないし、
わたしは貴族に頼んでるわけじゃない。
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レオニー
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わたしの仲間の、
ローレンツに頼んでるつもりなんだけど?
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ローレンツ
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僕は、君の仲間であると同時に貴族なのだ。
どちらか一方ではない。
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レオニー
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じゃあ、貴族であると同時に仲間なんだろ?
仲間のためにさっさと働けっての。