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リシテア
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ふぅ……今日の訓練はこれで終了。
気が散ってしょうがないわ。
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リシテア
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……ハンネマン先生、そこから
見られていると気が散るのですが。
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ハンネマン
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おう、そうかね。邪魔してはいけないと
こうして柱の陰から見ていたのだが。
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リシテア
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堂々と見てるのと、こそこそ隠れてるのと、
半々なところが気持ち悪いです。
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ハンネマン
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それはすまなかった。
今度からは、堂々と見学させてもらおう。
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リシテア
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気持ち悪さが解消しても、
居心地の悪さは増しそうですけど。
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ハンネマン
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それは困った。我輩としては
君の邪魔をすることは本意ではない。
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ハンネマン
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だが紋章学者として、君が格別な
研究対象であることも揺るぎのない事実。
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ハンネマン
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研究とはまず観察から始まるものだ。
理解して協力してもらえると助かる。
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リシテア
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ええ、最低限の協力はします。
その代わり……
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ハンネマン
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無論、秘密は守る。君が2つの紋章を
宿していることは誰にも明かしておらん!
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ハンネマン
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無論、秘密は守る。君が2つの紋章を
宿していることは教団にも明かしておらん。
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ハンネマン
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それを知られれば、教団に対する
裏切りだと責められるかもしれんが……
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ハンネマン
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そのようなことは些事だ。
紋章学の未来の前ではな!
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リシテア
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しーっ! しいーっ! 声が大きすぎます!
秘密にしてくれる気はあるんですか!
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ハンネマン
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とにかく君のような人材に出会えた幸運を、
逃すわけにはいかんのだよ。
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リシテア
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こんな紋章……先生にとっては幸運でも、
わたしにとっては不幸でしかありません。
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ハンネマン
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その不幸な経緯とやらも、いずれ詳しく
聞かせてほしい。重要な真実が……
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リシテア
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あなたには一生、わたしの気持ちなんて
わからないのでしょうね。
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ハンネマン
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これは、失敗した。紋章のことになると、
つい夢中になってしまう……。