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リシテア
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ハンネマン先生、この本はこちらに 置けばいいでしょうか?
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ハンネマン
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すまないね、リシテア君。 雑用を頼んでしまって。
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リシテア
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お気遣いなく。年長者を助けるのは 若者の務めですから。
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ハンネマン
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そうか。それで、どうだね? 最近、体調に何か気になる変化はないかね。
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リシテア
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今のところ特に変わりはありません。
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ハンネマン
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そうか、そうか。うむ、君は人格面でも 健康面でも順当以上に成熟しているようだ。
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ハンネマン
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これも2つの紋章が互いに影響しあい、 良い効果を生んでいる証左であろう。
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リシテア
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良い効果ですって? ……先生の研究も、いい加減なものですね。
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ハンネマン
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なに、聞き捨てならんな。 何をもっていい加減と断ずるのかね?
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ハンネマン
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君の能力は、同年代の者たちと比べて、 多くの面で格別に優れている。
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ハンネマン
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君が持つ2つの紋章の効果を上乗せしても、 余りあるほどにな。
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リシテア
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その「余りある」部分が、 すべて紋章の力だとお考えなら、心外です。
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リシテア
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それが、これまでにわたしが積み上げてきた 努力の成果だとは考えてくれないんですか。
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ハンネマン
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無論、君の努力の程は承知しているが……
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リシテア
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わたしは自分が早く成長できるようにと、 誰よりも努力を重ねてきたんです。
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ハンネマン
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だが、人一倍努力できるというのも、 また才能……
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リシテア
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才能じゃありません。 これは覚悟の問題です。
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リシテア
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人並みの生活を犠牲にしても成長したい、 その覚悟が、わたしにはあるんです。
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ハンネマン
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なるほど……しかし、それが事実だとして、 なぜ君はそんなに生き急ぐのだ。
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リシテア
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やり遂げたいことがあるのに、 わたしには、時間がないんです。
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ハンネマン
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……時間がないとは、どういうことかね?
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リシテア
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わたしをこんな体にした者たちから、 わたしは短命を宣告されています。
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ハンネマン
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……!?
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リシテア
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摂理に反して紋章を2つ宿したことが、 体に何らかの負担を与えるのでしょう。
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リシテア
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おかげでわたしは……、 仲間と未来を語ることすらできない。
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リシテア
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それでも先生は、2つの紋章が 良い効果を生んでいると言えますか。
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ハンネマン
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そ、それは……。
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リシテア
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……すみません。 今日はこれで失礼します。
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リシテア leaves the scene
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ハンネマン
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リシテア君、それで君は……。 だが、しかし……。