link
メルセデス
volume_up
……あっ、エミール! そろそろ軍議が
始まるから、呼びに行こうと……
link
メルセデス
volume_up
あら? 顔色が悪いけれど~……
どこか怪我でもしているの?
link
イエリッツァ
volume_up
ここには耽るべき逸楽がない……。
渇きに……耐えられん……。
link
メルセデス
volume_up
エミール……ううん、
あなたは、あの“死神騎士”なのね……。
link
メルセデス
volume_up
雰囲気が違うもの。
エミールだけど、エミールじゃない……。
link
イエリッツァ
volume_up
名など、無意味……。肝要なのは、
殺すか殺されるか……それだけだ。
link
メルセデス
volume_up
……そう。殺したいなら、殺せばいいわ。
あなたには、その権利があるんですもの~。
link
メルセデス
volume_up
“死神騎士”が生まれたのは
きっと、私たちのせいでしょう?
link
メルセデス
volume_up
私たちのいなくなったバルテルス家で、
あの子はずっと孤独だったと思うわ。
link
メルセデス
volume_up
紋章のない異母兄たちからしてみれば、
私たちもあの子も、邪魔者でしかなかった。
link
メルセデス
volume_up
あの人たちからの暴言も、暴力も、
三人一緒にいたから耐えられたのに……
link
メルセデス
volume_up
あんなところに独りでいたら、
壊れてしまうのは当然だわ。
link
メルセデス
volume_up
助けに行くべきだったんでしょうね。
自分を犠牲にしてでも。
link
メルセデス
volume_up
けれど、時間は戻らないわ。
今の私にできるのは、償うことだけ。
link
イエリッツァ
volume_up
……18年前のあの日、
私が母上に言った。私を置いていけと。
link
メルセデス
volume_up
……何を、言っているの?
どうしてそんなことを……
link
イエリッツァ
volume_up
お前に会えて、良かった。
お前が生きているとわかって、嬉しかった。