link
セテス
volume_up
カトリーヌ、調子はどうだ?
見たところ問題なさそうではあるが。
link
カトリーヌ
volume_up
ん? ああ、問題ないね。
見てのとおり、ピンピンしてるよ。
link
セテス
volume_up
そのようだな。貴女は慎重さに欠けるから、
つい気になってしまうのだ。
link
セテス
volume_up
肝が据わっているのは君の長所でもあるが、
それが蛮勇にならぬよう気をつけてくれ。
link
セテス
volume_up
どれだけ腕が立つ者であれ、戦場では
少しの油断が大怪我に繋がるのだからな。
link
カトリーヌ
volume_up
心配性だな。アタシの戦いっぷりを見たら、
怪我のほうから逃げていくさ。
link
セテス
volume_up
その豪胆な戦い方が不安だと言うのだ。
実際、大怪我をしたことがあっただろう?
link
セテス
volume_up
忘れたのか? あれは貴女がまだ
士官学校の生徒だった頃だ。
link
セテス
volume_up
その節の課題は、魔物討伐だった。
貴女は他の生徒を置き去りにして突出し……
link
セテス
volume_up
魔物に包囲されて死にかけたではないか。
……本当に覚えていないのか?
link
カトリーヌ
volume_up
そうだったか? 斬りに斬りまくって
包囲を突破した記憶しかないぞ。
link
セテス
volume_up
命からがら突破したはいいが、
瀕死の重傷を負っていたのだよ。
link
セテス
volume_up
あの時は大司教もひどく心配して、
自ら手当てを……
link
カトリーヌ
volume_up
ああ! あれは、その時か!
そうか、ようやく記憶が繋がったぞ!
link
カトリーヌ
volume_up
レア様に手当してもらったことは、
そりゃ、よく覚えてるよ!
link
カトリーヌ
volume_up
あれは、アタシが初めてレア様に
声をかけていただいた日でもあるんだ。
link
カトリーヌ
volume_up
泥まみれでぶっ倒れてたアタシを、
優しく抱き起して、頭まで撫でてくれて……
link
カトリーヌ
volume_up
アタシ、感激しちゃってさ……感激しすぎて
その前の記憶が全部ぶっ飛んでたんだ。
link
カトリーヌ
volume_up
そうか、あれは魔物討伐の時だったのか。
1つ謎が解けたよ。ありがとう、セテス。
link
セテス
volume_up
いや、私が伝えたかったのはだな……
link
カトリーヌ
volume_up
……そういや、あれ以来、レア様に
手当てしてもらったことはないんだよな。
link
カトリーヌ
volume_up
また大怪我でもすれば、案外……なんてな。
あっはっはっは。
link
セテス
volume_up
まったく……
どれだけ大司教が好きなのだ。
link
カトリーヌ
volume_up
また大怪我でもすれば、案外……なんてな。
あっはっはっは。
link
セテス
volume_up
まったく……
どれだけ大司教が好きなのだ。