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セテス
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その様子だと、この前に私が言ったことを
少しは考えてくれているようだね。
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ツィリル
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はい。
……でも、だんだん怖くなってきて。
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ツィリル
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だって、ボクが恩返し以外の目標を見つけて
そっちに一生懸命になったら……
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ツィリル
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やっぱりそれは、レアさまへの
裏切りになってしまわないでしょうか。
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セテス
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裏切り? 意外なことを考えるものだな。
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ツィリル
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レアさまのおかげで、今のボクがいるのに、
レアさまのことをほったらかしにしたら……
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ツィリル
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それって「恩知らず」って言うんでしょう?
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セテス
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レアがそれを裏切りだと感じるならば、
君は恩知らずということになるな。
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セテス
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だが、ツィリルが自分の目標を見つけて、
自分のために生きる選択をしたとして……
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セテス
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それをレアは裏切りと思うだろうか?
きっと、君の成長を喜んでくれるはずだ。
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セテス
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逆に、君がいつまでも恩返しに固執すれば、
それはむしろレアを心配させることになる。
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セテス
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逆に、君がいつまでも恩返しに固執すれば、
それはむしろレアを心配させることになる。
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セテス
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当然だろう。いずれレアが戻ってきたら、
本人に聞いてみるといい。すぐにわかる。
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セテス
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君は、レアを心配させるよりも、
喜ばせたいのだろう?
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セテス
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ならば迷うことはない。
自由な発想で、自らの目標を見つけたまえ。
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ツィリル
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はい! ……ところで、セテスさん。
一つ気になることが……。
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ツィリル
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セテスさん、レアさまのことを
前は「大司教」って呼んでましたよね。
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セテス
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ああ、レアを呼び捨てにしていたのが
気に障ったか?
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セテス
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かつての私は、レアに仕える者として
立場を弁えた言動を取る必要があった。
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セテス
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だが本来、レアと私は同志……
いや、家族のような間柄なのだよ。
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セテス
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だから……いつか君がレアの元を離れる日が
来ても、レアのことは心配しなくていい。
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セテス
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私は私の志に従い、これからもずっと、
レアを支えていくつもりだからな。
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ツィリル
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はい。
……ありがとうございます、セテスさん。
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セテス
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とはいえ、まずはレアを救い出すのが先だ。
引き続き力を貸してもらうぞ、ツィリル。