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フレン
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お待ちになって、シルヴァンさん。
わたくしにご用なら、そこで仰って。
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フレン
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大変、失礼だとは存じますけれど、
これ以上、近づかないでいただきたいの。
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フレン
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ごめんなさい、お兄様から
あなたには近づかないように言われていて。
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フレン
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ごめんなさい、お兄様から
あなたには近づかないように言われていて。
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フレン
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ごめんなさい、お兄様に言われていたの。
あなたに近づいてはいけないって。
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シルヴァン
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セテス殿が? まさか、俺が近づいた女は
必ず不幸になるとでも言われたのかい?
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フレン
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ええ、そのままのことを仰ってましたわ。
それって本当なんですの?
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シルヴァン
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いやいやいや、冗談に決まってんだろ。
……俺は悪魔か死神か?
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フレン
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わたくしも、そう思いたいのですが、
耳に入るのは悪い噂ばかり……。
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フレン
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シルヴァンさんの毒牙にかかった者は、
老若男女、数知れず……。
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シルヴァン
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おいおい、老若男女って何だよ……
爺さんもか? 爺さんも入ってんのか?
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フレン
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皆、あなたに遊ばれ、裏切られ、
涙で枕を濡らしているとか……。
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シルヴァン
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そんなの根も葉もない噂に決まってるだろ。
俺がそんなけだものに見えるかい?
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フレン
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……それもそうですわね。
そこまでの色男には見えませんし。
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シルヴァン
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そう言われちまうのも釈然としないが、
まあ、いいや。君に用ってのは……
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フレン
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シルヴァンさん、いけません!
どうして近寄ろうとするんですの?
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フレン
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シルヴァンさんの恐ろしい話は、
まだまだたくさんあるのです。
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フレン
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周囲に女性がいないと我を失うとか、
牝馬や雌鶏まで口説こうとしたとか……
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シルヴァン
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さ、流石に俺もそんなことはしない。
いちいち噂を真に受けないでくれよ。
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フレン
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……シルヴァンさんが悪い人ではないと、
わたくしも信じたいのです。
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フレン
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ですけれど、火のないところに
煙は立たないとも申しますわ。
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シルヴァン
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うっ、まあ、俺の素行がよろしくないのは
否定しないが……。
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フレン
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ですから、確証が得られるまでは
わたくしに近寄らないでくださる?
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シルヴァン
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おい、フレン! ……行っちまった。
俺は伝言を頼まれただけなんだがなあ。
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シルヴァン
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フレーン!
先生が大聖堂に来いって言ってたぞー!
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シルヴァン
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……うん、よし、伝える努力はした。
恨むなよー、先生……。