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アッシュ
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買い物、遅くまでかかっちゃいましたね。
先生に付き合ってもらえて、助かりました。
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アッシュ
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頼まれていたものも買えましたし、
後は修道院に戻るだけですね!
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アッシュ
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騎士団の方が渡してくれたお金、ちょっと
少ないかなって思ってましたけど……
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アッシュ
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えへへ、何とか足りましたね。
まけてもらえて良かったです。
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アッシュ
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あはは、買い物は数少ない特技なんです。
僕、街での暮らしが長かったから。
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アッシュ
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僕、ずっと下町で暮らしてたんですよ。
ロナート様に養子に取ってもらうまでは。
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アッシュ
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僕、ずっと下町で暮らしてたんですよ。
貴族の方に養子に取ってもらうまでは。
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アッシュ
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……そう言えば先生は、元々傭兵として
フォドラ各地を転戦していたんですよね?
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アッシュ
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やっぱり、街に住む普通の人と傭兵じゃ、
暮らしも全然違うんだろうなあ……。
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アッシュ
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そうなんですか? うーん、
僕には全然違うように見えますけど……。
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アッシュ
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そうですよね。いろいろなところを、戦い
ながら旅しなきゃいけないわけですし……。
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アッシュ
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傭兵は、人と戦うのがお仕事なんですよね。
……大変だよなあって思っちゃいます。
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アッシュ
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そういうものなんですね。
……すごいなあ、先生は。
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アッシュ
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この本、こんなところでも売ってたんだ。
うわあ、懐かしいなあ……
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アッシュ
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『ルーグと風の乙女』。
ファーガスでは有名な、騎士道物語ですよ。
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アッシュ
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“青き獅子王”ルーグ様を主人公にした、
冒険物なんですけど……
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アッシュ
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僕、昔からこの本が大好きで! 読み書きを
覚えたのも、この本を読むためで……
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アンナ
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ど、泥棒! 泥棒よー!
誰か、あの人を捕まえてー!
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アンナ
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あの本を盗られたら大損なのよ!
すっごく高いんだから、あれ!
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アッシュ
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あの、もしよければ……
代金は、僕が払いますよ。
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アンナ
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え? あなた、それでいいの?
私は助かっちゃうけど。
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アッシュ
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あ、お構いなく! あの人を捕まえたら、
ちゃんとお金を払ってもらいますから。
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アッシュ
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先生、僕はひとっ走りしてきます!
先に修道院に戻っててください!