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ローレンツ
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……以前はよく貴女に呼び出されていたが、
僕から呼び出すのは初めてだな。
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ローレンツ
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ははは、貴女には随分と迷惑をかけたが、
若気の至りということで許してもらいたい。
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ローレンツ
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しかし、長い戦いが終わった今、
ようやく僕も配偶者探しを再開できる。
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ローレンツ
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ああ、ようやく見つけたんだ。
僕の責務を果たせる、理想の相手が。
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ローレンツ
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家柄や身分など関係ない。
大切なのは、その人自身の価値だ。
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ローレンツ
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だから僕が口説くのは、僕が心から
素晴らしいと認めた人だけ……。
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ローレンツ
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な……やはりだと?
予想どおりだったというのか!?
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ローレンツ
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貴女を驚かせるつもりが……不覚だ。
もっと違う状況を演出すべきだったか……。
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ローレンツ
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いや、だとしても!
もう少し何か、違う反応があるだろう!?
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ローレンツ
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おっと、失敬……
いささか取り乱してしまったな。
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ローレンツ
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いいんだ、気にしないでくれたまえ。
この程度で腹を立てる僕ではないのでね。
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ローレンツ
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……いつだか僕は、
貴女に魅了されたと言ったな。
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ローレンツ
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その頃にはすでに、僕の伴侶は、
貴女以外には考えられなくなっていたのだ。
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ローレンツ
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だが、僕のほうが、貴女に見合うほどの
器を備えてはいなかった。
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ローレンツ
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それゆえに、研鑽を積み、努力を重ね、
自分の器を磨いてきたつもりだ。
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ローレンツ
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どうだろう、僕は、
貴女に見合う人間になれただろうか?
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ローレンツ
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僕は貴女を生涯の伴侶としたい。
この想いを、受け取ってもらえるだろうか。
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ローレンツ
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いや、そうだろう、貴女に見合う相手は、
このフォドラ中を探しても僕しかいない!
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ローレンツ
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なにせ僕は……ローレンツ=ヘルマン=
グロスタールだからな!
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ローレンツ
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……貴女を幸せにしてみせる。
そして貴女と共に、この世界もな。