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マリアンヌ
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……先生は、こんな私を、
いつまでも気にかけてくれるんですね。
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マリアンヌ
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……忌まわしい紋章を持って生まれた私は、
人を避けて生きてきました。
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マリアンヌ
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同じ紋章を宿していた父から、必要以上に
他人と関わるなと言われていたんです。
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マリアンヌ
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私と関わった人も、私自身も、
不幸になるから、と……。
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マリアンヌ
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気がつくと、私が心を許して話せる相手は、
無垢な動物と女神様だけになっていました。
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マリアンヌ
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……私は、小さい頃からずっと、
人を避けて生きてきました。
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マリアンヌ
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びくびくしながら人と接するよりも、
独りのほうがずっと楽でしたから……。
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マリアンヌ
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私が心を許せたのは、無垢な動物たちと、
天上の女神様だけ……。
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マリアンヌ
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ずっと前に、私が主に何を祈っているのか、
お話したことを覚えていますか?
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マリアンヌ
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あの頃の私は、もう自分が生きる意味も
見出せなくなっていて……
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マリアンヌ
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主が私という存在を赦し、
いつか心安らかに天に召されるように……
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マリアンヌ
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だけど今は……死ぬことも、独りに
なることも、怖くなってしまいました。
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マリアンヌ
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こんな私を受け入れてくれる仲間がいて、
見守り続けてくれる先生がいて……
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マリアンヌ
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人の優しさを、温もりを、
知ることができたから……。
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マリアンヌ
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ありがとう、先生。あなたがいたから、
私は生きようと……生きたいと、思えた。
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マリアンヌ
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ご心配をかけたと思いますけど、
私はもう、大丈夫です。
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マリアンヌ
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公表するほどの勇気はありませんが、
私の中の呪いは消えました。だから……
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マリアンヌ
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たとえ、いつか仲間や先生と
離れることになったとしても……
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マリアンヌ
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ここで過ごした思い出が、
きっと私の生きる力になって……
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マリアンヌ
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はい……! 先生と一緒なら、
私も前へ進めそうな気がします……!