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銀雪の章, 蒼月の章, 翠風の章, 紅花の章 |
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After 死神の噂 |
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コンスタンツェ
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どこかで何かが動いていると感じるのです。
過去に囚われたままではいられませんもの。
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コンスタンツェ
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貴方は皇帝となり、時代も揺れ動いている。
私だけが変わらないわけにはいきません。
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コンスタンツェ
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貴方は皇帝となり、時代も揺れ動いている。
私だけが変わらないわけにはいきません。
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コンスタンツェ
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ヌーヴェル家が代々守ってきた秘密、
詳らかにさせていただきますわ。
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コンスタンツェ
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帝国の記録では、私はマクイルの大紋章を
有していることになっているはず。
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エーデルガルト
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帝国貴族どころかフォドラの誰一人として
受け継いでいないはずの血脈を……
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エーデルガルト
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どうして貴方が継いでいるのかしら?
それに、どうやって帝国の調査を欺いたの?
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コンスタンツェ
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千年近く前のこと、聖セイロスの下を離れた
聖ノアは今のヌーヴェルの地で隠棲し……
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コンスタンツェ
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その子らは出自を偽って帝国に仕えると、
やがて叙爵されるに至りましたの。
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コンスタンツェ
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その際、聖ノアは己の珍しい紋章が災いの
元となることを恐れたのですわ。
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エーデルガルト
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それで、すでに帝国内に存在していた、
マクイルの紋章に見せかけたのね。
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コンスタンツェ
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ええ、聖ノアは聖マクイルと並んで
魔道に長けた聖人だったようで……
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コンスタンツェ
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紋章を調べる装置を欺く魔法を創出して、
子孫を助けたというのです。
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エーデルガルト
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なるほど……。ヌーヴェル家の者たちが
代々、最低限しか子を成さなかったのも……
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エーデルガルト
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純血主義などと謳って徹底的に他家に
ヌーヴェルの血を入れなかったのも……
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コンスタンツェ
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ですけれど、そのせいで家は断絶の
憂き目に遭ったわけですから……
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コンスタンツェ
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帝国の内憂は徹底的に回避してきたものの、
ダグザという外患には対処できなかった。
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コンスタンツェ
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もっと多くの家と繋がりを強く結んで
いれば、きっと違う結果になったでしょう。
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エーデルガルト
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どうかしらね……。ヌーヴェル家の断絶は、
六大貴族の思惑が大きかった気もするから。
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エーデルガルト
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ともかく……話してくれてありがとう。
コンスタンツェ、私は約束するわ。
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エーデルガルト
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私が皇位に就いた暁には、
必ずや貴方の家の再興に尽力することを。