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コンスタンツェ
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ふふっ、どうやら協調性を持てという
私の忠告が少しは胸に響いたようですわね。
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コンスタンツェ
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あら……貴方、本当に忘れてしまったような
顔をしていますけれど?
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コンスタンツェ
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昔、貴方が私にくれたのと同じ花ですわ。
下の街の花屋で見つけましたのよ。
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コンスタンツェ
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ま、貴方はあの頃のことなんて、
何も覚えていないのかもしれませんけれど。
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イエリッツァ
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……お前が、ヌーヴェル子爵に連れられて
バルテルス家を訪れた時だったか。
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イエリッツァ
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あの頃に……メルセデスや母上と、
庭で育てていたものだな。
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コンスタンツェ
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……覚えていましたのね。本当に、
綺麗でしたわ、バルテルス家の庭園は。
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イエリッツァ
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あの庭は……母上やメルセデスにとって、
心安らげる唯一の場所だった。
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コンスタンツェ
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花を一輪手折って、私に差し出した貴方は、
まるで物語に出てくる騎士様のよう……
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コンスタンツェ
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……でしたのに、今ではこれですわ。
はーあ……時の流れは残酷ですわね。
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コンスタンツェ
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あら、よく言いますわね。
私は華麗に成長しましてよ。貴方と違って。
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コンスタンツェ
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たとえ何もかもが変わってしまっても
取り戻すことはできるはずですわ。
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コンスタンツェ
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バルテルス家はなくなりましたけれど……
ヌーヴェル家は私が必ず再興させます。
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コンスタンツェ
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再興の過程では、粗野な方が野蛮な行動に
出るかも……そうしたら貴方の出番ですわ。
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コンスタンツェ
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ヌーヴェル家復興の一助となれるなんて、
光栄でしょう? おーっほっほっほっほ!