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ドロテア enters the scene
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マヌエラ enters the scene
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マヌエラ
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ドロテア、何かあったの? こんなところで遠くを見つめて。
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ドロテア
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マヌエラ先輩。 そうですねえ、格好つけて言うなら……
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ドロテア
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未来に思いを馳せていたんです。 戦争が終わったその先に……。
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マヌエラ
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うふふふ、素敵ね。 それで、未来はどうだった?
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ドロテア
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それが……まっさらってわけでも ないですけど、迷っちゃって。
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ドロテア
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学校で、戦争で、いろんな人の いろんな生き方を見て……
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ドロテア
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自分にもいろんなことが できるのかなって、思うんです。
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ドロテア
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特に、いろんなものに縛られてる人たちを 見てると、私って自由なのかなって。
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マヌエラ
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そうねえ。 きっとそのとおりだわ。
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マヌエラ
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あたくしは歌劇団を辞めて、 ガルグ=マクの士官学校の教師になった。
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マヌエラ
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今は、こうして戦争に身を投じ…… 終わりを、平和を願っている。
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マヌエラ
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どう転ぶかなんてわからないものよ。 ……結婚はできてないけど。
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ドロテア
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ふふ。そうですねえ。 でも、どんな形でも一つだけ叶えたいなあ。
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マヌエラ
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あら、夢ができたのね?
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ドロテア
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いいえ、元々あった夢ですよ。 マヌエラ先輩と同じ場所に立ちたいって。
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マヌエラ
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あたくしと同じ場所に?
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ドロテア
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ええ。 歌劇団では叶いませんでしたから。
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ドロテア
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私が歌姫として舞台の真ん中に立つのと 入れ替わりで、先輩、辞めちゃったでしょ?
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ドロテア
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私、先輩と一緒に舞台に 立ちたかったんですよ?
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マヌエラ
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そう……それは、ごめんなさいね。
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マヌエラ
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あたくしは、あなたが歌姫として舞台に 立てたら辞めようと思っていたの。
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マヌエラ
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本当はもっと早く引退する予定だったけど、 あなたと出会ったから……
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マヌエラ
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光を浴びて煌めくあなたを見てから、 歌劇団を去ることにした。
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マヌエラ
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でも……一度くらいは、隣に立って 舞台に出ても良かったのかもしれないわね。
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ドロテア
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いいんです。 今は隣にいられますから。
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ドロテア
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……先輩が結婚できなかったら、 いいのになあ。
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マヌエラ
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ちょっと、ドロテア。 何でこの流れでそんな話になるの?
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ドロテア
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私とずっと一緒にいられますよね。 そしたら私も男は作りませんし。
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ドロテア
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先輩と二人、好きなことをして生きていく。 そういうのも素敵に思えて。
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マヌエラ
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そういうこと。 ……案外、良いかもしれないわねえ。
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マヌエラ
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そしたら、あなたの未来はあたくしの未来。 一緒に思いを馳せようかしら。
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ドロテア
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いいですよ。 二人なら、きっと輝いてますね、未来。